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オーガニックコットンに見るSDGs

伊藤 佳子

SDGsの17ある目標のうち12番目が

「つくる責任 つかう責任」

持続可能な消費と生産のパターンを確保する というものです。

オーガニックコットンとは、化学肥料や農薬に頼らずに栽培されたコットン

殺虫剤や除草剤を使わず有機肥料を使い、

天敵のてんとう虫やクモなどを利用して害虫駆除を行うなど、

手間ヒマをかけた昔ながらの栽培方法で育てたコットンです。

コットン(綿)は、持続可能性のあるサステナブルな素材ですが

世界中の畑のなかでコットンのしめる面積は2~3%しかないのに対し。

農薬は世界全体の10%が使われていると言われています。

日本オーガニックコットン流通機構 理事の河内桂太さん、浅田雅彦さんによりますと

この大量の農薬が、綿を生産している国、インドなどの土地や地下水を汚染し問題となっているそうです。

そこで働く農薬を扱う人々が健康を害したり、働けなくなったことによる労働力不足が、

児童労働や貧困の連鎖の原因にもなっているとか…。

フェアトレードの問題にもつながっていますが、

オーガニックコットンの認証の基準の中には、生産農家で働く人の権利を守る項目があり、

フェアトレードの取引が基本になっています。

 

11月に港区立エコプラザで開かれた

「オーガニックコットンから学ぶ環境問題~地球にやさしい買い物を考える」という講座。

参加された方は、ご自分で綿を栽培されている方や

環境・ファッションの仕事をされている方など様々でした。

地球や人にやさしいオーガニックコットンの生産量は、

コットン全体のわずか1%にも満たない量です。

日本でなかなか広まらない理由の一つに、価格が言われますが、

今はだいぶ近づいてきて、生地ベースでいうと1.2倍~1.3倍ほどだそうです。

浅田さんによると、コロナ禍で一時アパレルなどの販売も滞っていたそうですが、

今は回復して動いている状況だとか。

コロナの中でも「オーガニックコットン使うんだ」という意識を持ってる人が多く、

そこがゆるがない、これから徐々に広がっていくのでは…と話してくれました。

 

 

 

この記事を書いたのは…

伊藤 佳子
伊藤 佳子

ボッチャ大会に子供たちの田植え体験…取材した私が楽しく感動しました!人のために力を尽くす…そんな素敵な人や活動をどんどん紹介していきたいです。

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