2020.07.23
海の環境問題
坂口 愛美
きょうは「海の日」。
そこで今週は、海の環境問題について放送しています。
海のない内陸県、奈良県で生まれ育った私にとって「憧れ」だった海。
就職し愛媛県に住んだことで、一気に身近な存在になりました。
どちらの写真も、去年愛媛で撮った瀬戸内海の写真です。
真っ青な海も夕日に照らされた海も大好きで、ぼーっと海を眺める時間が癒しでした。
しかし、海は今、温暖化や酸性化など様々な問題を抱えています。
中でも今回は、東京海洋大学の東海正教授に「プラスチックごみ問題」について、
そしてMSC海洋管理協議会の日本事務所広報担当マネージャー・鈴木夕子さんに
「魚の乱獲問題」について詳しく教えて頂きました。
海に流れ出すプラスチックごみは、1年間でおよそ800万トンにものぼるそうです。
今のままでいくと、2050年には海に漂うプラスチックの量が魚の量を超えてしまうという予測もあるのだとか。
レジ袋などの大きなプラスチックは、イルカやクジラが間違えて飲み込んでしまうこともあり、生態系にも影響を及ぼす恐れがあるといいます。
東海教授のお話では、きれいに見える日本周辺の海にも、5ミリ以下の小さなプラスチックが1平方メートルあたり2個ほど浮いているそうです。
広い海に漂う小さなプラスチックをひとつひとつ回収することは不可能。
海のプラスチックを減らすには、陸で私たちが使うプラスチックの量を減らす必要があるそうです。
今月からレジ袋の有料化も始まりましたが、普段からエコバッグを持ち歩くなど、身近にできることから始めたいものです。
また、「魚の乱獲問題」においても、普段から私たちにできることがあるそうです。
それは、買い物をするときに、青い小さな魚のマーク「海のエコラベル」がついた魚を購入すること。
「海のエコラベル」とは、環境に優しい持続可能な漁業で獲られた魚にのみ付けられるマークで、このマークがついた製品を消費者が選んで購入することが、持続可能な漁業を応援することにつながるといいます。
しかし、まだまだ日本でも認知度が低い「海のエコラベル」。
より多くの人に知ってもらおうと、MSC(海洋管理協議会)では、「小さな『海のエコラベル』を選んで、大きな海を守ろう」というツィッターのキャンペーンを実施しています。
詳細はこちら!
しかるねこの動画もとても可愛らしいので、ぜひご覧ください!
私も、大好きな海を守るために、身近にできる小さなことから行動していきたいと思います!