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そもそも「SDGs」とは?

長 麻未

1週目を担当しました長麻未です。

3月30日からお送りしている「SDGs Voice」。
この番組では、国連が国際社会の共通目標として掲げる「SDGs」、
持続可能な開発目標をテーマに様々な話題をお届けしています。

しかし!そもそも「SDGs」とは何なのか?何と読むの?
と思っている方もいらっしゃるでしょう。
(※ちなみに「エスディージーズ」と読みます。)

「SDGs」は2030年までに世界全体で解決を目指す目標で、
大きく17個の目標と、それに紐づく169のターゲット(具体的な活動)で構成されています。

・・・と言われても、「???」ですよね。

そこで1週目は、日本におけるSDGs研究の第一人者、笹谷秀光さんに
専門用語や難しい言葉を使わずに解説していただきました!

笹谷さんは、これまで農林水産省や環境省、外務省などで勤めた後、
飲料メーカー伊藤園でSDGsに関する仕事に携わっていらっしゃいました。
今は、CSR/SDGsコンサルタントとしてご活躍で、
千葉商科大学基盤教育機構の教授や社会情報大学院大学客員教授も務めていらっしゃいます。

放送内容を抜粋しますと・・・

★SDGsは「みんなに優しい世界を作るための羅針盤」。
世のため、人のため、自分のため、子孫のための
持続可能な未来について語るための共通言語であり、
目標達成へ向けて活動する際の羅針盤のような役割を果たしていくもの。

★SDGsの目標は「5つのP」で構成されている。
全部で17個ある目標は、
People(人間に関すること)、Prosperity(繁栄に関すること)、
Planet(私たちが住む惑星、地球環境に関すること)、Peace(平和に関すること)、
目標を達成するために必要な協力する関係、Partnershipに関することで構成。
つまり、私たち一人ひとりに関わる目標である。他人事ではなく自分事として考える。

★「三方よし」で目標達成を目指そう!
近江(現在の滋賀県)に本店を置き、
江戸から明治にかけて日本各地で活躍した「近江商人」の精神「三方よし」。
「売り手よし、買い手よし、世間よし」といって、
売り手の利益だけでなく、買い手の満足、世間である社会に貢献できてこそ、よい商売だという考え方。
つまり、SDGsの考え方は、もともと日本人に馴染みのあるものなので、
これを現代の日常生活に置き換え、「自分よし、相手よし、社会よし」。
みんなの幸せを願う「三方よし」の精神で、自分にできることから始めよう!

と、聞いていると、何だか既に目標達成に繋がることをしているなと思いませんか?

例えば、買い物から社会を変える「エシカル消費」。
食材を余分に購入し過ぎない、できるだけ食材は使い切る、
調理されたものはなるべく残さない、といった食品ロスに気を付けている方もいらっしゃるでしょう。

実際に、目標の達成状況が分かる「世界のSDGs達成度ランキング」で、
2019年、日本は162カ国中15位。人口が1億人を超える国の中では1位。
笹谷さん曰く、この順位には自信を持って良いとのこと。
ジェンダー平等や気候変動対策についての課題を指摘されましたが、
一方で、教育や技術革新を進めている点は高い評価を得ています。

難しく考えず、「自分よし、相手よし、社会よし」につながる行動を心がけていきましょう。

この記事を書いたのは…

長 麻未
長 麻未
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