【水谷加奈の劇場型恋愛体質】鍛えておこう

―9月1日（金）配信分―

先日、長野県上田市にある美術館に行ってきました。
上信越道の上田菅平インターから車で30分くらいなのですが、何回も右に曲がったり左に折れたりしてたどり着くというちょっと厄介なアクセス。
今はナビの言うとおりに運転すれば楽ですが、昔だったらどうしていたのだろう、とぞっとしました。
果たして目的地までたどり着けただろうか、と。
ナビがない昔は地図を見ながら運転していました。
一方通行や抜け道情報などが載っている地図が出たときは
「これだ！」
と即購入しましたし、背中がリングになっている地図が発売されたときは
「なんで今までこういうのがなかったんだろう！」と
快哉を叫んだものです。
え？　リング付きの地図って意味わかります？
つまり普通の地図だとハンドルの下でページを開いていても手を離すとパタッと閉じてしまったり、開いた真ん中の部分が丸まっているため見にくかったりするのですが、背中がリング状だと綺麗に両ページを見開きにできるから見やすいのです。
それが今はナビ……。ありがたい。便利になりました。
ナビがあるから安心してどこにでも行ける。海外で運転するときはなおさらですね。
その代わり、道を覚えない。方角がわからない。俯瞰して自分の位置を理解することができない。
というマイナスも生まれてきますが……。
運転にしてもそうです。
ぶつかりそうになったらピピピと知らせてくれるだけでなく、自動でブレーキをかけてくれる。
駐車スペースもバックしながら勝手に止めてくれる。
など安心ではあるのですが、その分人間側の能力は衰えていくのでしょう。
万が一【彼ら】が壊れてしまったとき、おろおろしないように、我々人間側も元々の基本的能力を鍛えておかなくてはいけません。