ガソリン価格高騰 年末まで補助拡充「170円台まで抑える調整」
8月29日の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)では、火曜コメンテーターで上武大学教授の田中秀臣氏と番組パーソナリティーの寺島尚正アナウンサーが、政府・与党が発表したガソリン価格高騰に対する措置について意見を交わした。
岸田さんの支持率には直結しないと思う!
ガソリン価格高騰に対する激変緩和措置について政府・与党は、9月から補助を拡充し、当面の想定小売価格をレギュラーガソリン1リットルあたり170円台までに抑える方向で調整に入った。
石油原油高と円安に加えて、補助金の段階的な縮小によってガソリン価格は、過去最高値の185円10銭に迫っていて、企業やユーザーの負担を軽減する。ガソリン補助金は9月いっぱいで終了する予定だったが、補助金が無くなれば一段の値上がりが避けられない。政府は現行制度の枠組みを維持して延長すると共に、縮小してきた補助を拡充し170円台に抑制したいと考えている。
「支持率に伸び悩む岸田政権ですが、今回の子の判断。田中さん、これはどうご覧になりますか?」(寺島アナ)
「けっこう判断が遅かったんですけど、この政策自体は今の制度の枠組みを前提にすれば評価することはできます。ただ率直に言って業界支援なんですよね、ガソリンを消費する消費者に恩恵がストレートにいくわけじゃないですよね」(田中氏)
「石油の元売り会社が対象ですからね」(寺島アナ)
「元売り会社が価格設定をどうするか? その判断にかかってくるわけで、その引き下げをしやすくするのが今回の政府の政策で、業界を助ける色彩が強いですよね。他方で、ガソリンを消費する人たちがその消費量に合わせて負担軽減をした方がいいですよね。あるいは単純に消費税を下げるとか。そういったことをなぜか拒むところで、岸田さんの支持率に直結はしないだろうと思います」(田中氏)
「いま田中さんがご指摘のやり方じゃないと、支持率はなかなか上がらない気がしますね」(寺島アナ)
「企業の一部には受けが良いですけど、そういう経営陣の人数ってたかが知れてる人数じゃないですか? そうじゃなくて日本国民全体に恩恵が来る政策をうつべきだと思いますね」(田中氏)
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