【西武】水上由伸投手インタビュー 復調の鍵は「変化を恐れない」
8月24日放送のライオンズナイターでは、ベルーナドームで行われた西武-オリックス20回戦の試合前に、埼玉西武ライオンズの水上由伸投手にインタビューした模様を放送した。シーズン序盤こそ苦しんだものの、7月に一軍に復帰して以降は10試合に登板し失点1と安定した投球を続ける水上投手。ここまでの振り返りや調子を上げるために意識したポイントを訊いた。
――昨日は見事な牽制球でした(8月23日西武-オリックス19回戦、7回表の紅林選手の打席中に1塁へ牽制)。投げた瞬間にベンチにアピールされていましたね?
水上「プロに入ってから牽制をほとんど投げていないと思うんですけど、地味に得意なんですよ。隠れ牽制得意キャラです(笑)。意外とターン速くなかったですか? 隠れ牽制速いキャラです(笑)」
――今シーズンここまでの手ごたえはいかがでしょうか?
水上「10試合(※正確には12試合)しか投げていないので、ぶっちゃけ言うことも思うこともないです」
――豆田(泰志)投手が初ホールドを挙げた時には水上投手が声をかけて知らせたと伺いましたが?
水上「(インタビューの模様をのぞき込んでいた豆田投手に)そうだっけ? (「そうです」と返答され)でも同期なんでね」
――「一緒に新人王獲るぞ!」というような話もされたと伺いましたが?
水上「頑張って(笑)。でも獲れると思いますよ」
――平良海馬投手が先発に回るということで水上投手に期待する部分は大きかったかと思うのですが、シーズン序盤は二軍での調整が続きました。振り返ってみてどうでしょうか?
水上「球の勢いとかも今見返してみると全然ないですし、(二軍に)落とされて当然かなとは思います。自分の中ではあんまり疲労は残っている感じがなかったのでいけるかなと思っていたんですけど、なかなか難しい部分がいろいろありました」
――難しい部分とは具体的にどういったところでしょうか?
水上「元々感覚で野球をやってきたタイプだったので、感覚を探しても良いものが見つからなかった。だから結構長く二軍にいました」
――そういったスランプを切り抜けていく上で一番重要視されたのはどういったところですか?
水上「変化を恐れないというか、武隈(祥太、球団本部ファーム・育成グループ付兼バイオメカニクス担当)さんとも、『全く同じフォームで野球やってる選手はいない』という話をした。毎年どこか少し変化をして、それでも同じボールを投げるのが大事という部分を意識してこれから先もやっていこうかなと思います」
――フォームについてはご自身で試行錯誤があったということですね?
水上「そうですね」
――どういったところを変えられたのでしょうか?
水上「まずは『目線』。あとは『間』、横の時間を長くといった感じです」
――目線も重要なんですね?
水上「目線は武隈さんに言われました。『お前昨年はこうだったよ』と言われて、それで直したらすぐ(調子が)戻りました」
――昨年とは違う目線になってしまっていたんですね?
水上「足を上げる時からあまりキャッチャーを見ないタイプで、ずっと下を向いていて投げる直前にくらいに見ているので、それが今年はずっと見ている分、前に(体が)倒れてきてしまっているという現象が起きていた。まずはそこの修正からでしたね」
――シーズンも残り少なくなってきましたが、水上投手が中継ぎでピシャリと抑える姿を期待するファンの方へメッセージをいただけますか?
水上「あと34試合ですかね。34連投します(笑)。それは冗談ですけど、少しでもチームが上の順位にいけるように思い切って投げたいと思います。応援よろしくお願いします!」
――牽制球も見せてくれますか?
水上「たまに披露していこうかなと思いますので、僕の高速ターンを見てください(笑)。次は刺します!」
※インタビュアー:文化放送・長谷川太アナウンサー
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