おでんを普通に食べたらガッカリさせてしまう!? 妻が語る、上島竜兵さんの芸人魂と素顔
8月23日「大竹まことゴールデンラジオ」(文化放送)、大竹メインディッシュのコーナーにタレントの広川ひかるさんが登場した。広川さんは、昨年亡くなった上島竜兵さんの妻であり、著書『竜ちゃんのばかやろう』を今月、発売している。同著は上島光名義であり、「『上島』を名乗ることで皆さんに思い出してもらえるように」との願いが込められている、とのこと。今回はテレビであまり見られない上島竜兵さんの素顔について、聴くことができた。
大竹まこと「家でも(竜兵さんの)おもしろさは変わらなかったですか?」
広川ひかる「おもしろかったです! だから本当、わがまま亭主で。飲みに行って全然帰ってこない。家で怒って待っているんですけど、おもしろいから許しちゃうんですね(笑)」
大竹「それはいい話だな(笑)」
水谷加奈「向こうがギャグとかを見せてくるんですか?」
広川「いるだけでおもしろいんですよ。佇まいから何から。反省していたら反省している態度がおもしろいし。土下座なんてすぐしますからね(笑)。そんなに高いお店には行かないんですけど、1日何軒も行けば、けっこうな金額になる。でも仲間とお酒を飲むというのが彼のいちばんのストレス解消でしたから。先輩、志村けんさんにたくさんお世話になっていたので、後輩にもしてあげたかったんだと思います」
大竹「志村けんさんもお亡くなりになってね。竜ちゃんは……」
広川「寂しかったと思います。著書の中でも触れているんですけど、私が気づいている範囲で半年ぐらいは毎日泣いていましたね。でも追悼番組とかでコメントするときは絶対泣かないと。いい話だけをするんじゃなくて、情けない話、志村さんに対してのおもしろい話もする。それが供養になる、と言っていたので、私も湿っぽくしないようにしています」
大竹「ひとり亡くなるとグループ(ダチョウ倶楽部)はきついよね。最大のボケがいなくなっちゃうわけだから」
広川「よく竜ちゃんは肥後さんのことを『天才だ』、ジモンさんを『いいやつだ』と。二人のことを尊敬していて、とても仲が良かったんですね。若いときは気に入らないことがお互いにあったみたいですけど、年を重ねてからはお互いにリスペクトしている感じでした」
大竹「オモテには出ていないけど、竜ちゃんはいろんなところに募金していたらしいね」
広川「そうですね。戦争や震災で泣いている人の姿を見るととてもつらかったみたいで。私に『募金してほしい』というので、その都度、高額ではないですけどしていました」
大竹「金額は関係ない。いいと思うよ。それを世間には言わなかった。芸人がそういうの言ったら笑いにも影響する、って考えるんだろうね」
広川「『弱い立場の人たちが傷だらけになっているというのが耐えられない』と言っていましたね。根本は本当にやさしい人でした」
上島竜兵さんといえばアツアツおでんを食べる芸も有名だ。本人とおでんの関係についても広川さんが語ってくれた。
広川「じつは本人、おでんが大好物で。居酒屋でも本当は食べたいんですよ。でもほかのお客様やお店の方の目が気になって食べられないと。『どういうふうに食べるんだ?』とみんなが期待しちゃうから(笑)。普通に食べたらガッカリさせてしまうから、ということで、外では食べなかったんです」
大竹「へえ~! 『こんにゃく、ほっぺにつけろ!』とか言われそうで」
広川「普通に『おいしい!』と言ったらガッカリする顔を想像してしまうみたいで(笑)。家ではよくつくってあげて。ゆっくりと食べていました」
「大竹まこと ゴールデンラジオ」は午後1時~3時30分、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。 radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。
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