厚労省承認 アルツハイマー病の新薬「レカネマブ」とは?
8月22日の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)では、火曜コメンテーターで上武大学教授の田中秀臣氏と番組パーソナリティーの寺島尚正アナウンサーが、アルツハイマー病治療薬「レカネマブ」について意見を交わした。
人生100年時代なのに85歳から認知症リスク高い!積極的な開発を!
製薬会社のエーザイとアメリカのバイオジェンが共同開発したアルツハイマー病の治療薬「レカネマブ」について、厚生労働省の専門部会が初めて国内での製造販売の承認を了承した。
正式に承認されると、認知症の原因物質を除去する初めての治療薬となる。
「早ければ年内にも実用化される見込み、ということですが。田中さん、これはどうご覧になりますか?」(寺島アナ)
「こういった治療薬の開発は積極的にすすめて欲しいです。介護問題などの核心になるのは認知症なんですよ。特に85歳を過ぎると急激に認知症のリスクが増えていきます。“人生100年時代”なんて言われてますが、そのはるか手前から認知症リスクが高く、そういったことが医療費の高騰を招いている事態がありますから、積極的に薬剤の開発を進めて欲しいです」(田中氏)
約1800人が参加した国際的な認証試験では18か月の投与で、記憶力や判断力の程度を評価するスコアの悪化が27%抑えられた。一方で、薬をつかった人の12.6%に脳内のむくみ、17.3%に微小の出血が報告されるなど、副作用も確認された。
アメリカでは「レカネマブ」を使用する前に、副作用が出やすい遺伝子型か調べる検査を推奨している。
「やはり副作用がないとは言えないんですね」(寺島アナ)
「そうですね。そういった遺伝子型のチェックも積極的に進めて欲しいですね。日本のマスコミは副作用をすごく過大に喧伝する傾向があるので、そこは割り引いて見ていかないといけないと思います」(田中氏)
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