【水谷加奈の劇場型恋愛体質】グルーミング!?
文化放送メールマガジン(毎週金曜日配信)にて連載中のコラム「水谷加奈の劇場型恋愛体質」。水谷アナが、日々の生活で感じたことを心のままに綴ります。
―8月25日(金)配信分―
ネット上で知り合った10代の女の子と大人の男。
男が親身になって話を聞いてくれるので女の子も気を許してしまった。
男から「裸の写真を送って」と頼まれ、数枚を送ってしまう。
写真を手に入れるまでは強要したり脅したりせず気軽な調子だったのに、そのうち要求がエスカレート。断ろうとすると「これまで送ってもらった写真、どうしようかな」と、写真の拡散を散らつかされ、断れなくなる。
このように、わいせつな目的を隠して子どもに接近し手なずける犯罪を【グルーミング】と言う。
……え? グルーミング? なんだそりゃ。
グルーミングって毛づくろいのことじゃないの?
アメリカでは性犯罪において昔からある言い方のようですが、日本では馴染まない気がするのです。
いや、こんなワードを使うと、なんとなく犯罪性が薄まってしまう気がしませんか?
「オレ、今グルーミング中」
なんてニヤニヤしながら言いそうです。ストレートに【性犯罪】でよいのでは?
【援助交際】もそう。もはや女の子の方にも否はあるはず。結局は【売春】です。
それからこの数年話題になってきた【パパ活】ね。
これだって元々援助交際をしていた子たちが、流行り始めたパパ活というワードの波に乗っかって活動を広げていったという見方もできます。
そういえば去年ニュースになった議員はどうなったのでしょう。
10代の女の子に酒を飲ませ、高級ホテルへ。その後数万円を渡した“パパ活疑惑”と報じられましたが、これが真実なら性犯罪なのでは?
面白おかしく言葉をすり替えると罪の意識が低くなってしまいますし、世の中の捉え方も軽くなってしまいます。
強姦、強制わいせつなど全て【性犯罪】としてきっちり処分してほしいです。