南佳孝、松本隆との出会いを語る！

野村邦丸「松本隆さんとのお付き合いは50年以上になるそうですね」

南佳孝「51年ですね。1973年、はっぴいえんどが解散ということで宿題でそれぞれがプロデュースするバンドを作るというのがあったんです。この時、友達の友達を介して会って、彼が気に入ってくれた」

邦丸「そのころの佳孝さんはどんなミュージシャンだったんですか？」

南「大学でジャズっぽいことをやって、夜の仕事をバイトでやってました。それで、シンガーソングライターの気運が出てきて、曲を書いてTVの番組で出したら、たまたま3位になった。そういった流れで自分もアルバム出したいな～というところで、いい感じで会った。僕が作詞作曲した曲は10曲くらいあったんです。それで出そうって松本隆も言ってくれてたんですが、彼の家に遊びに行って“全然違うことやらない？”ってなった。都会的で映画みたいなシナリオがあるようなアルバム。制作費すごくかかったんですけどね（笑）」

邦丸「はっはっはっはっ」

南「それが73年9月21日に出した“摩天楼のヒロイン”っていうアルバムです」

邦丸「お二人が出会って、佳孝さん自身、これは何か始まるぞ！っていうパッションは感じたんですか？」

南「あまりなかったですね」

邦丸「はっはっはっはっ」

南「アルバム一枚出して形にしておこうというのはありましたね。それで出したけど鳴かず飛ばずでしたよ（笑）」

「くにまる食堂」は平日朝11～13時、文化放送（AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko）で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。