【音現場から・ミキサー裏話】夏の音
文化放送メールマガジン(毎週金曜日配信)にて連載中のコラム「音現場から・ミキサー裏話」。番組の工場=スタジオ、その周辺にまつわるさまざまな話題を技術部員がご紹介。番組やイベントの裏話も盛りだくさんです!
●8月18日(金)配信
今回は夏の音と言えば〇〇ということで考えてみましょう。
先ず思い浮かぶのはセミの泣き声。もしラジオドラマの効果音で使うとすると、早朝や夕方のシーンでしたらヒグラシ、昼間だったらアブラゼミやミンミンゼミですね。さらにこだわると夏の初めか、終わりか、地域によってセミの種類も変わってくるようです。
海水浴も夏ならでは。波音は一年中あるのでビーチではしゃぐ声とのMIXですね。
風鈴も夏の風物詩ですが、最近はご近所迷惑になる恐れがあるので、住宅地で聴くことはかなり少なくなってきました。もしかしたらスマホアプリの風鈴で涼んでいる方もいらっしゃるかもしれませんね。
かき氷を作る際の氷を削る音も夏ならでは。最近は高級かき氷を通年メニューにしているお店もあるので、家庭で作るかき氷が夏ならではという感じになっているのでしょうか。アイスクリームは食べても音がしないので残念。
燦燦と照り付ける太陽、青い空と入道雲など、景色は音での表現は難しいので、ラジオでは言葉での描写。パーソナリティーの表現力、言葉への変換力が試されます。
最盛期は過ぎましたが、盆踊りの音楽がどこかから聴こえてくるのも夏ならでは。炭坑節やドラえもん音頭等がどこかから聴こえてくると、今日はどこの自治会の盆踊りかなと思ったりします。
ちなみに文化放送近所のハマサイトでは8月25日(金)夏祭りで盆踊りも行われ、早見優さんが「夏色のナンシー盆踊りバージョン」を披露するそうです!
さて、8月も半分を過ぎ、暑かった夏に終わりが見えてくるとよいのですが(暑い夏よずっと続け!と思っている方もいらっしゃると思いますが)皆さんもこの夏の思い出に残る音を聴いていただければと思います。
ちなみに私は高校野球の予選を観に行ったときに聴いたブラバンの応援と金属バットの打球音です。