台湾映画の”いま”~鈴木BINのニュースな映画
鈴木BINのニュースな映画
文化放送解説委員で映画ペンクラブ会員の鈴木BIN(敏夫)が、気になる映画をご紹介しています
文化放送公式ホームページにて「第5スタジオは礼拝堂」も
観たかった「キン・フー監督」のドキュメンタリー(涙)
最近もっとも残念だったのが、7月29日に行われた「台湾映画の”いま”」と題するトークイベントに参加できなかったことだ。オンライン参加もかなわずだった。土曜日の午後はラジオの生放送があるので当然なのだが……
これは、文化放送OGの江口洋子さんが主宰する「アイアンパラダイス」と台湾文化センターの共催で長年行われているイベントで、コロナ禍でもオンラインで行われてきたが、今回は久しぶりのリアル開催にもなった(ハイブリッド開催)。
イベントで上映されたのは、先日ご紹介した武侠映画の名匠キン・フー監督の人生を描いたドキュメンタリー「キン・フー 武侠映画の王」の後編。キン・フー監督に師事した映画人や関係者の証言で綴られる彼の横顔は、一様にとても純粋な人だったようだ。
この映画を製作した林靖傑(リン・チンジエ)監督 ブルース・リーのようで格好良い!
イベント参加者たちは落涙を禁じえなかったようで、他人の涙を誘うひとりのアクション系監督の人生とはどのようなものだったのか尚更知りたく感じた。
江口さんと映画評論家宇田川幸洋さんの対談(アフタートーク)はこちらから
台湾映画のエキスパート宇田川幸洋さん「キンフー武侠電影作法」は名著です
「台湾映画の”いま”」次回の開催は、8月26日(土)会場+オンラインで「ハヨン一家~タイヤル族のスピリット」が上映される。タイヤル族と言えば、超大作歴史映画「セディック・バレ」で描かれたセディック族が、タイヤル族の一部とされていたものの、2008年に正式に別民族であると認められて国際的な話題になったことを思い出す。セディックの人たちとタイヤルの人たちはどのように違うのだろうか?これも実に興味深い。
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Profile
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1964年、奈良県生まれ。関西学院大学卒業後、1988年、文化放送にアナウンサーとして入社。その後、報道記者、報道デスク、2023年7月から解説委員。趣味は映画鑑賞(映画ペンクラブ会員)。2013年「4つの空白~拉致事件から35年」で民間放送連盟賞優秀賞、2016年「探しています」で民間放送連盟賞最優秀賞、2020年「戦争はあった」で放送文化基金賞および民間放送連盟賞優秀賞。出演番組(過去を含む)「梶原しげるの本気でDONDON」「聖飢魔Ⅱの電波帝国」「激闘!SWSプロレス」「高木美保クロストゥユー」「玉川美沙ハピリー」「NEWS MASTERS TOKYO」「伊東四朗・吉田照美 親父熱愛」「田村淳のニュースクラブ」ほか