EUが日本産食品の輸入規制撤廃 今後は欧州で取引可能に
8月3日の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)では、木曜コメンテーターで京都大学大学院教授の藤井聡氏と寺島尚正アナウンサーが、EUの日本産食品輸入規制撤廃について意見を交わした。
藤井氏「逆になんで今までこうなってしまっていたのか」
EU(欧州連合)は8月3日から、日本産食品に課している輸入規制を撤廃する。加盟27カ国が福島県産の水産物や山菜などを対象に義務付けてきた放射性物質の検査証明を不要にする。EUに加盟していないノルウェーやスイスも月内に撤廃する方針であるという。
これまでは福島県の一部の魚や野生のきのこ類など10県の食品に規制が定められていたが、手続きが煩雑で時間がかかり、日本の輸出事業者から不満が出ていた。今後は規制撤廃により、日本産食品は欧州で取引可能となる。
寺島アナ「藤井さん、これは嬉しいニュースですよね?」
藤井氏「これはありがたいですね。でも、逆になんで今までこうなってしまっていたのかっていうことですよね。おそらく何かの基準でやってらっしゃるのかな。なんでこうなってるのか基準をしっかりしてもらいたいですよね」
寺島アナ「それまで粛々と日本側が水面下では工作してたんでしょうけど、具体的にはIAEA(国際原子力機関)の調査が入って、処理水を海洋放出するという、これキッカケにしたっていうのもあるんですかね?」
藤井氏「そうですね」
日本政府はEUの判断を説得材料とし、規制を続ける中国や韓国、台湾、ロシアに対しても科学的根拠に基づき規制をなくすよう働きかけるという。
寺島アナ「この夏にですね、処理水の海洋放出を日本は模索しておりますけれども、説得材料として中国・韓国・台湾・ロシアに対してもお願いはしているようなんですけれども、このあたりは難航しそうだということみたいですね」
藤井氏「ただ、こういうことを決めるのは先方の主権ですからね。基準を決めるのも先方の主権だし、それこそIAEAの話を参考にしてもいいし、我々国家としては『安全を担保してるのでご理解ください』と言うしかないですよね」
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