「夫婦の入浴シーンは私のアイデアです」東ちづるが語るドラマ“温泉若女将シリーズ”の舞台裏
1994年から30作を放送した人気ドラマ「温泉若おかみの殺人推理」で長年に渡って主演を努める俳優の東ちづるさんが7月31日のくにまる食堂にご来店。BSの再放送をつい見ちゃうという邦丸アナがドラマの裏側に迫った。
邦丸「“温泉若女将の殺人推理シリーズ”は30作も続いたんだってね。」
東「30作、20年です。だから若女将という言葉がピッタリな年齢から、気づいたら50歳を超えてて。もうプロデューサーに「若女将の“若”をとってもらえませんか?」ってお願いしたこともあるの。」
邦丸(笑)
東「そうしたら、大女将がいる旅館は年齢に関係なく若女将っていう立場があるんだって言われたの。でもそう言われても「若女将!」って呼ばれるわけですよね。なんか「ごめん!」って感じがちょっとあって。(笑)」
邦丸「BSの再放送を見てると結構アドリブが多いんじゃない?」
邦丸「そうなんです。台本は割と真面目な2時間の推理ドラマなんだけれど、現場で監督と共演者が話しあって、丁々発止のコメディにしようって作り上げてます。」
邦丸「事件を解決する前の夫婦の入浴シーンは、ドラマの“お決まり”ですよね。」
東「あれ私のアイデアでなんです。せっかく温泉地ですし、お客様が入浴できない時間は割とスタッフさんが入ったりするというので。若女将は旦那に対して強いんだけど、仲がいいってところもPRしたかったんです。」
邦丸「あれは、水戸黄門の由美かおるさんの入浴シーンと並ぶ定番だね。」
東「そんな色気のあるものじゃないわ。(笑)あのシーンはワンカットなんですよ。舞台みたいな感じで、ずっと2人でやっていくんです。何回も練習をして、のぼせないように、入ったら「よし行くぞ!」みたいな感じで。」
邦丸「のぼせちゃいけないもんね。」
東「アドリブもあるから繋げて撮った方がいいんですよね。温泉若女将って、ワンシーン・ワンカットが多いんですよ。お布団を敷きながらとか、お茶入れながらとか、食べながら、ずっとセリフをワンカットで言ってるんですよ。監督が、その方がテンポがあって面白いって言うんです。だからみんなすごいドキドキなの。」
邦丸「旦那が帰ってきて、若女神がお茶漬けを食べさせるシーンも結構長回しですよね。」
東「あれもワンカットです。途中で詰まったらまた最初からなんですよ。」
邦丸「また食べなきゃいけない。(笑)それとは気づかずにただ普通に楽しませてもらってます。」
東「楽しいのは、あれワンカットだからですよ。ずっと気持ちが繋がって見られるからだと思う。」
放送では、先日出版した“妖怪本”や、代表を務める「一般社団法人Get in touch」など、幅広い活動をご紹介。気になる方はradikoのタイムフリー機能でご確認ください。
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