「語呂合わせでもなんでもないけど「あね」ソング特集!」

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7月30日の「鷲崎健のヒマからぼたもち」(文化放送)、『タケスクリプション 日曜名曲集』の選曲テーマは「あね」でした。

鷲崎健「なんでだと思います?」

久保朱莉「えーっとぉ、語呂合わせでもないですねぇ、7月30日だから……」

鷲崎「なんとですね、1570年(元亀元年)に『姉川の戦い』が行われたからです。なので『姉』にしてみました(笑)」

久保「その姉!? わかんないですよ〜! そこだけ取るんですね(笑)」

鷲崎「(姉がテーマの曲は)いくつかあるんです。1曲目はちょっと渋めでございますが、こんな曲を聴いていただきましょう」

♪「ねえさん」/AZUMI

鷲崎「僕は元々、ブルースという音楽がすごく好きで、ジャパニーズブルースのバンドも若い時にはよく観に行ったんですけれども、たぶん僕が高校生のときにAZUMIさんのCDを手に入れて、それから本当に一人でよく観に行ったんですよね。

この頃のAZUMIさんは、割と“ド・ブルース”をやってらっしゃるイメージ。いまでもやっぱりブルースマンだし、ブルースがお好きですけれども、プレイにしても歌唱にしてもブルースという範疇だけでは語れない独特なオルタナティブな音楽っていうのをやってます。バンドも勿論やってるんですけども、アコギと自分の歌というものにすごくこだわりを持ってらっしゃって、自分のギタープレイ的にも割と影響を受けたという人ですね。僕の中のスターのひとり」

久保「AZUMIさんと出会った後にギターを始められたんですか?」

鷲崎「いやいや、高校2年生の時にもう弾いてて、(AZUMIさんと出会ったのは)それより後だったんじゃないかな?まぁ、でも似たような時期だったんじゃないかなと思います。

いまでもほんとに日本全国いろんなところで一人でライブをやってらっしゃいます。あなたの家の近くにも来てるかもしれませんね。ローマ字でAZUMI、ちょっと検索しづらいんですけど、いろんな人と(名前が)被って。調べていただければと思います」

「ベアトリ姉(姐)ちゃん」榎本健一・楠トシエ・友竹正則

鷲崎「歌詞の中にもありました『ベアトリーチェ』は、オペラ歌劇で有名なベアトリーチェでございます。“浅草オペラ”というのが昔流行ったのはわかりますかね?

西洋音楽ならびに本格的なオペレッタを日本に根付かせようとした何人かの方がいらっしゃったのですが、本格的にその教育を受けた人たちで、帝劇(帝国劇場)のほうでちゃんとしたやつをやったんですけども、さすがに急にそういうのをやってもなかなか日本に定着せずに、どっちかっていうと浅草に流れてきて、浅草で喜劇としてのオペレッタみたいなものがとても流行るんです。

安くて大衆的な浅草のオペラのほうに人はみんな集まってきて、ここから壮大なオペラブームというのが起こるんですけども、関東大震災が起こって、それで劇場もなくなり、浅草オペラっていうのは衰退していきます。ですけど、佐々紅華(ささこうか)というとても有名な方が日本における音楽というものを大衆に届けていこうという動きを、今度はオペラじゃなくてレコードから始めよう、しかも知育、『子ども用のものを作っていこう』って言って『茶目子の一日』っていうもののプロデュースをしたりとか、レコードブームのほうに流れていき、一方ではレヴューや軽演劇なんかを生んで、それこそ榎本健一さんの主戦場になっていくような場所が生まれていくという、勉強するととても面白い時代なんです、この浅草オペラというのは」

♪「ダンシング・シスター」/キグルミ

鷲崎「キグルミは、みなさん勿論知ってると思いますけども、『♪たらこ〜 たらこ〜』の、あのキグルミですね」

久保「カバーされてたんですね!日本語で」

鷲崎「はい。アルバムが出ておりまして、こういう洋楽のカバーみたいなのが入ってるアルバムがありまして、ここに収録されてますね」

久保「とってもかわいらしくて、全く違和感なく新しいものとして、すごく楽しめました」

鷲崎「これはノーランズ、正確にはノーラン・シスターズ時代の、1979年のヒット曲です。全世界的にヒットしたんですけど、名曲なのでいろんな方がカバーしてますね。僕が調べただけでもWinkがカバーしてて」

久保「へぇ~!」

鷲崎「あとはギリギリガールズ、Tommy february6(トミー・フェブラリー)、BONNIE PINK(ボニーピンク)、南波志帆さん、サーカスもカバーしてるらしいですよ。石野真子さんが自分のライブ盤で歌ってたりとか、沢田富美子さんがいたりとか、いろんな方がとにかくカバーしてるんですけども。

このキグルミバージョンはとにかく原曲の“ノーザン・ソウル感”が強いというか。あのノーザン・ソウルのハッピーウキウキ感を、いまの日本の音色でやりあげたという、とても良いテイクだと思います。キグルミさんの『ダンシング・シスター』、『♪たらこ〜』しか知らない方は是非調べてみれば?“調べてみれば?”ってなんか偉そうだけども」

久保「調べてみます(笑)!」

鷲崎「次の曲、本日最後の曲になりますけども、これは問題曲ですよ、みなさん。心して聴いてくださいね」

♪「エプロン姉さん(マキちゃんに捧げる唄)」/キャンディーズ

鷲崎「さっきのキグルミの『ダンシング・シスター』はカバーです。こっちはもう完全なオリジナルなんですけども(笑)。

キャンディーズさんの最後のアルバム『早春譜』というのがありまして、こちらに収められた曲でして。このアルバム、ほんと不思議なことに、なぜか全曲メンバーが作詞作曲をするっていうテーマのもとにいろんな曲が入っていて。この曲はミキちゃんの作詞作曲なんです」

久保「あー、そういうことで……」

鷲崎「もう一回言いますよ?ミキちゃんが作詞作曲なんで、みなさん『あらっ?』って思った方は勘違いですよ(笑)」

久保「勘違い……(笑)。不思議な曲だったなぁ」

鷲崎「外部の作家は全く入ってなくて、これはミキちゃんの作詞作曲ですけど、ランちゃんさんが……“ランちゃんさん”って(笑)。結婚したばっかりの水谷豊さんはそう呼んでたらしいんですけど(笑)。ランちゃんの曲とかは変に暗くて良い曲とかも入ってるので、こちらも聴き応えが満載でございますよ。ファイナルコンサートでもやったんですもんね?この曲ね?」

久保「へぇー! じゃあイチオシの楽曲ですね」

鷲崎「ということでございまして、『姉』というテーマでお届けしました!」

 

「鷲崎健のヒマからぼたもち」は日曜午後2~4時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

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