【お天気気象転結】猛暑に値上げ……いつまで続く？

▼8月4日配信号　担当
伊藤佳子

観測史上最も暑かった7月が終わり、8月の関東は、ゲリラ雷雨でのスタートとなりました。
中野区の工事現場で足場が崩れたり、雹（ひょう）が降ったり、一時1万7,000軒で停電も発生……
川崎の五反田川の護岸工事現場では、30代の男性が流されて亡くなりました。
取材先の練馬で雷の音に驚いた私は、午前11時に32.7度あった気温が、午後1時には22.7度と一気に10度も下がったことにも驚きました。
自然の力は本当にすごい……この日の夜はぐっすり眠れたという人も多かったかもしれませんが、翌日から再び始まった猛暑は週末まで続きそうです。

▲「すみだ　ひと涼みスポット薬局」：東京墨田区「オリーブ薬局」クーリングシェルターとして開放

最新の予報はこちら（気象庁ＨＰより）
https://www.jma.go.jp/bosai/forecast/

気温も高いですが、物価も高い。
8月1日から、また牛乳などの乳製品や調味料など1,102品目が値上げされました。
品目数は、7カ月ぶりに去年の同じ月に比べ減りましたが、値上げラッシュは長く続いています。
値上げについて、練馬区のスーパー「アキダイ」で取材させてもらいましたが、秋葉弘道社長は、買い物客にもメディアにもとても優しい人です。
事前に電話で取材依頼をしますが、留守電になっていても必ず折り返し電話を下さるし、そもそも取材を断らない。
開店前の品出し等で、大忙しの中「文化放送さんですよね」と挨拶して下さり、テレビスタッフに囲まれて打ち合わせ中に、こちらもあまり時間がないので不安そうに近づくと、「文化放送さん、今、やりましょう！」と……。
買い物客が「この前買った桃、あんまり甘くなかった。もっと甘いのちょうだい」というリクエストにも「おまかせ下さい…」とじっくり話を聞いているのです。
一人一人の様子を見て、相手の気持ちになる…どんな仕事でも大切なことですよね。

▲スーパー「アキダイ」店頭の様子

しかし、この止まらない値上げラッシュ……。
店舗側も商品だけでなく、電気代、人件費、運送費、包装資材も上がり、利益が出ない。
赤字覚悟という非常に苦しい経営を強いられているようです。
一方、買い物客からも「1円でも安いものを探すのに疲れた……」と節約疲れの声が聞かれました。
9月には2,000品目、10月には4,000品目の値上げが予定されています。
猛暑は収まっても、値上げの波はいつ収まるのか……？

▲「FIVA　バスケットボールワールドカップ　一ヵ月前イベント」渋谷にて

気象予報士　防災士　都庁・気象庁担当記者　　伊藤佳子