ポッドキャストとラジオの違い。両方の出演者たちが考える
7月26日「西川あやの おいでよ!クリエイティ部」(文化放送)、特集コーナーでは、この番組でも配信している「ポッドキャスト」について語り合った。なお今回は休みの石戸諭に代わり、元水曜・現火曜レギュラーの大島育宙が出演した。大島自身も多数のポッドキャスト番組に出演している。
西川あやの「そもそもポッドキャストは2004年の夏ごろにアメリカで誕生して、2005年ごろから日本に入ってきたんですね」
大島育宙「確かにそのころからあった。『この番組はポッドキャストでも配信しています』という文言も聴いた」
西川「ラジオ局の参入は早かった気がします。ポッドキャストは、ウェブサーバー上に音声のデータをアップロードしてインターネット上に公開することです。Appleのポータブルマルチプレイヤー・iPodと、放送を意味するブロードキャストを組み合わせた造語と。現在は音声配信と同じ意味合いで、広くポッドキャストと表現するようにもなりました。もともとiPodやiTunesで使われる言葉だったんです。Apple強し!」
大島「Appleの作った言葉がいま、一般名詞になっているってことですもんね」
西川「月1回以上、ポッドキャストを聴く機会のある人をポッドキャストユーザーというんだそうです」
大島「週1回じゃなくて? 甘くないですか(笑)?」
西川「ポッドキャストユーザー、2021年から増加していて、日本国内の利用率は15.7%」
大島「まだそんな感じなんだ! 僕の周りは聴いている人いっぱいだから、もっといるかと思ったら。でも移行しているイメージはあります。『音だけで聴いている人が楽になってきたな』という知り合いは結構いますね」
西川「特に15歳から29歳に利用率が高いそうです」
永井玲衣「若年層と呼ばれる人たち」
西川「年齢によっても差があるんですね。60代は8.9%とか」
大島「たぶん伝統的なラジオは上の世代の方々が聴いていて、もっとせっかちで自分の知りたい範囲のことを聴きたい、という欲求は、若い世代のほうがあるってことですね」
西川「ラジオ番組を細かく分けて、1コーナーだけ聴きたい、というのもありますもんね」
大島「それもあるし、僕ら(この番組)は一般に向けて、いきなりラジオをつけた人でもある程度興味を持ってもらえるようにがんばっているじゃないですか。ポッドキャストはその必要がない。検索してたどり着いた人に聴かせればいいので、まったく違う」
西川「シーン別の聴取状況に関する調査によると、移動中に聴く人の割合が2018年は41%だったんですけど、2021年には35%と、減少傾向だったんですよ。でもポッドキャストユーザーは増えている。ご自宅で聴く方が増えたそうなんです。私も友人から『リモートワークになって、あやののラジオ聴くようになったよ』と言われるようになりました」
永井「ワイヤレスイヤフォンの普及も大きいでしょうね」
大島「テレワークでオンライン会議が増えた。ワイヤレスは無理だと思っていた人も、自分の声をイヤフォンが拾ってくれるから、このほうがスムーズだな、となった。これが続くならと思って手を出した人もたぶんいっぱいいます」
「西川あやの おいでよ!クリエイティ部」は毎週月曜~金曜の午後3時30分~5時45分、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。
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