安倍政権が残した「単純化」という病とは?
安倍政権が残したものとはいったい何だったのか?7月25日の「大竹まことゴールデンラジオ(文化放送)」では、「『単純化』という病 安倍政権が日本に残したもの」という著書を執筆した弁護士の郷原信郎さんに伺った。
大竹「『単純化』というタイトルを本にお付けになりましたけど、これはどういう意味合いがおありなんですか?」
郷原「まずひとつはですね、第2次安倍政権の時代っていうのは当時の首相、安倍さんを支持する側の人たちと反安倍派の人たちとの間で殆ど議論が嚙み合わないっていう面での『単純化』がどんどん進んでいった時代だと思うんですね。それが進んでいった経過を見てみるとですね、もうひとつ大きなことがあるんですよ。そこで私が言いたいのは法令順守と多数決で全てが解決するというような単純な考え方がどんどんどんどん進んでいった。その単純化っていうのが病といっていいくらい日本の世の中に害悪をもたらしている」
大竹「法令遵守の意味をもうちょっと教えて下さい」
郷原「私もともとコンプライアンスっていうのを専門にしてきました。私が言いたいコンプライアンスっていうのは法令順守ではなくて、世の中の様々な要請を組織が受け止めて、しっかり健全な組織として運営していかないといけないという広い意味でのコンプライアンスなんですよ。だから単に法令を守っていればいいということではなくて色んなことを考えていなくてはいけない。ある意味複雑なんですよ。ところが、これを法令順守ってことだけで単純化してしまおうというのが安倍氏を支持する側の人たちがよく使うフレーズなんですね。例えば何か問題が出てくる。色々批判される。森加計なんかがそうですよね。『何か法令に違反してんのか?』『犯罪の疑いでもあるのか?』という話が出てくる。法令には違反してなくても、これはマズいでしょう。そういったことは一切無視して『法令に違反していないからいいじゃないか!』という単純化が行われていった」
郷原信郎さんは、この他にも安倍政権が抱えていた問題について語っています。もっと聴きたいという方はradikoのタイムフリー機能でお聴き下さい。郷原信郎さんは大竹メインディッシュというコーナーに出演しています。
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