今年は観測史上最も暑い夏になる?猛暑のワケは「偏西風の蛇行」「高気圧の2階建て」
7月24日の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)では、月曜コメンテーターで経済評論家の上念司さんと番組パーソナリティーの寺島尚正アナウンサーが、今年の夏の暑さについて意見を交わした。
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近年は猛暑が健康リスクをもたらしており、数十年前とは明らかに異なる暑さ。専門家は「今年は世界的に観測史上最も暑い夏になる可能性がある」と推測するが、40度に迫る猛暑の背景に何があるのか。こうした気温上昇をもたらしている最大の要因は偏西風の蛇行にあるとされる。日本気象協会の小田美穂気象予報士によると、日本や欧米など北半球の中緯度帯に位置する地域の上空には西から東に偏西風が吹いており、偏西風を境に北側に冷たい空気、南側に暖かい空気が存在。南から北に偏西風が蛇行することで、暖かい空気が北へ運ばれ、例年よりもその地域の気温が上昇する。日本の場合は、偏西風が北へ蛇行することで、チベット高気圧が太平洋高気圧の上に重なるように強く張り出してくる。上空からの吹き下ろしにより空気が圧縮される力が強まり、地表面の温度が上昇。各地で猛暑となった今月15~17日も、高気圧の「2階建て」状態が続いたことが影響しているとの見方を示す。これに加え、地球温暖化や南米ペルー沖の海水温が上がるエルニーニョ現象が7年ぶりにみられた影響も気温上昇を促している要因の一つという。
「こういうことのようなんですね。」(寺島アナ)
「地球が太陽の周りを回る公転軌道は、コマみたいに太陽に近づいたり離れたりしながら回っているんですよ。今はちょっと離れる傾向にあるんですね。離れると太陽からもらう熱が減るので、地球の気候が不安定になる、気候のボラティリティが上がる、と言われています。氷河期って、すごい寒い日が続いてると突然めっちゃ暑くなったり、上がったり下がったりするらしいんですよ。そういう気候のサイクルに入ってる可能性もあるし、二酸化炭素の影響もあるかもしれないし。いろいろ理由はありそうですね。」(上念氏)
「偏西風の蛇行とか、温暖化現象もある。あとはエルニーニョとか。」(寺島アナ)
「ラニーニャも。」(上念氏)
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