“広告なし“でも『君たちはどう生きるか』が大ヒット!広告の未来とは?

“広告なし“でも『君たちはどう生きるか』が大ヒット!広告の未来とは?

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宮崎駿監督最新作映画『君たちはどう生きるか』は、公開4日間で観客動員数が135万人、興行収入が21.4億円を突破した。4日間の興行収入は『千と千尋の神隠し』の公開4日間の興行収入を超え、好発進となっている。

同作は14日に公開されるまでに、昨年12月に鳥のような生き物を描いた1枚のポスターが発表されていたのみで、物語のあらすじや予告映像、キャスト情報も一切発表しておらず、異例の宣伝戦略で注目を集めていた。この異例の宣伝戦略を実施できた背景には、映画『君たちはどう生きるか』が製作委員会方式ではなく、スタジオジブリの単独出資方式で作られた前提にあったと伝えられている。

それでも公開日である14日の上映がはじまった午前中から『君たちはどう生きるか』がツイッターのトレンド入り。様々なメディアが取り上げるなどし、上々の滑り出しとなっている。また、直近では映画「THE FIRST SLAM DUNK」が事前にあらすじなどを公開せずに批判をあびたものの、最終的に144億円超えの大ヒットとなるなど映画業界で広告宣伝をしない事例が増えつつある。

そんな”削られている“広告宣伝だが、当番組では過去に『広告の未来を考える』をテーマに古市優子氏(ad:tech tokyo代表/Comexposium Japan代表取締役社長、当時)と小野直紀氏(博報堂monom代表/「広告」編集長、当時)に広告に未来について伺っている。(2021年11月22日放送「広告の未来を考える」より)

入山『今、デジタル技術も含めいろんな技術が発展してきて、あらゆる所に広告がつく時代だと思いますが、広告の未来をどのようにお考えになってますか?』

古市『よく未来の話で事例に出るんですけど、マイノリティ・リポートっていう映画があって、今でも広告は多いですけど、それよりもさらに広告が多い未来を描いている。例えば見た目線の先に広告が出てきちゃうんですよ。人によって出るものが変わっていくんですね。同じ駅の看板でも私が見ると化粧品が出るけど、入山さんが見るとスーツの広告が表示される。毎回見る人によって変わってくみたいな。テクノロジーのおかげで自分が嫌な広告は目に入らなくなるけど、もっと広告は表示されるようになると思います。』

入山『そういう世界が早晩来るとして古市さんはそういう世界をどうご覧になってますか?』

古市『良いとは思います。ただ本当にある意味怖いなと思っていて、テクノロジーが進みすぎると本当に自分が好きな情報しか入ってこなくなるので、自分が良いと思う情報しか取らないと、自分と同じ属性の人としか付き合わなくなり、社会の分断を起こり得るだろうなと思って、危機感は感じました。』

そんな「広告の未来を考える」についてはPodcast(前半後半)やYoutube(前半後半)をぜひお聞きください。

様々なキーワード基に経営学者・入山章栄さんが様々なジャンルのトップランナーたちとディスカッションする番組・文化放送「浜松町Innovation Culture Cafe」は毎週月曜日 19:00~19:30放送中。

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