【音現場から・ミキサー裏話】暑い夏の中継
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文化放送メールマガジン(毎週金曜日配信)にて連載中のコラム「音現場から・ミキサー裏話」。番組の工場=スタジオ、その周辺にまつわるさまざまな話題を技術部員がご紹介。番組やイベントの裏話も盛りだくさんです!
●7月21日(金)配信
このコーナーでは、番組の工場=スタジオとその周辺にまつわる様々な話題をご紹介しています。
学校も夏休みに入り、まさに夏本番に突入という今日この頃、私は先日高校野球の地方大会を観戦し夏本番を感じています。
夏の暑い日に屋外からの中継では気を付けることが多々あります。
機材は熱に弱い!
ほとんどの機材は動作温度40度くらいまで保証されているので基本的には問題無いはずですが、内部に冷却用FANが付いている機材は放熱を考えて設置しないと痛い目にあうことがあります。
直射日光は勿論厳禁。
ただしアナログ機材は暑さに比較的強いです。マイクは直射日光下でも問題ありません。
地方球場での野球中継では放送ブースではなく、客席に放送席を設置することがあるので、注意が必要です。本番はナイターでも、準備は午後の暑いさなかに始まります。
他社事例ですが、炎天下での甲子園球場、夏の全国高校野球中継では中継車やカメラを葦簀で覆い、直射日光から守っているようです。
かなり前のことですが、ある公開録音で出演者(アイドルグループ)が生歌を披露する際に再生したカラオケが突然停止してしまったことがありました。
公録はストップ、暑いのに凍り付くステージ、戸惑うアイドルの女の子。
直射日光にさらされたテープレコーダーが不調になったようです。アナログ機器だったのですが……。
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