私立女子大学の7割が定員割れに。深刻な女子大離れについて考える

私立女子大学の7割が定員割れに。深刻な女子大離れについて考える

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女装パフォーマーのブルボンヌと、伝統芸能研究家の重藤曉を迎えた7月14日放送「西川あやの おいでよ!クリエイティ部(文化放送)」。
特集コーナーでは「女子大離れをクリエイティブ」というテーマでお届けした。

急速に進む少子化を背景に、国内の大学受験をする学生が年々減ってきている。中でも、私立女子大の減少が特に大きく、読売新聞の調査によると、昨年度では私立女子大学の全体の7割が定員割れで苦しむといった結果に。こうした女子大の厳しい現状によって、多摩市の私立恵泉女学園大学や神戸海星女子学院大学は今年、2024年度以降の学生募集の停止を発表している。

大学事情に詳しいリクルート進学総研の小林浩所長は「女子大が特に厳しいのは、女性の進路選択の広がりや働き方の変化に、教育内容が追いついていないことが大きな要因だ」と指摘している。

西川あやの「女性が学ぶ内容もそうですし、社会に出るために必要な知識もそうですし、外からのイメージもそうですし、時代によってすごい変わっていって、だんだん平等になっていく中で、改めて性別で学校を分けることって、どれくらい必要になるんですかね?」

ブルボンヌ「もう100年以上前の話だけれども、津田梅子さんが必要だと思った『ベースが男性で世の中が動きすぎているから女性ならではのスキルとか学びを』っていう感覚は、意味がすごくあったと思うのね。2023年版のジェンダーギャップランキングでは、日本はさらに順位が落ちて、世界的には本当に順位の低い男女格差のある国とされているから、その上では女性だけが集まってジェンダーバイアスの問題を考えたりするのはまだ意味はあるのかもしれないと思うんだけど、割と(女子大が)選ばれる理由はそっちじゃなくて、寧ろ昔のジェンダーバイアスに沿った感覚の親御さんとかが『いいんじゃない?女子大』って仰ってる印象もあるから難しいなと思う」

西川「たしかにそのギャップもあるかもしれませんね。前者で言ったブルボンヌさんの意味でいったら、これからも女子大って必要ですし、そういう場で学ぶことの重要性みたいなのは世界に対しても日本が打ち出していかなきゃいけない部分だと思うんですよね」

重藤曉「そう。男女がいままでは“分ける”っていうのが、いまは多分“分かれていってしまう”のが問題になってしまっているのかなと思って。これは一回、入山章栄さんが仰ってましたけど、たとえば理系に進みたい女子が異常に少ないっていうので、これからは理系は女子枠っていうのを作りましょう、みたいな感じで大学が変わっていったりする」

ブルボンヌ「曉ちゃんは理系だったよね?女子少なかったでしょ?」

重藤「僕は早稲田の理工出身なんですけど、1割もいなかったですね」

西川「あぁ、そうでしたかぁ」

ブルボンヌ「それこそよく言うさぁ、『理系は男子が向いている』とか『女子は好きじゃない』みたいな話でも、実はSE(システムエンジニア)の人って女性がすごく多くて。あれはだけど理系とはいってもコンピューターに対しての言語を語るところでもあるから、そうすると語学が好きな女子とかは意外と親和性が高いとも言えたりするじゃない?だから学びに対して『これは女子に人気だよね』『男子に人気だよね』っていう思い込みがどれくらいその人数比を作っちゃってるのかっていうところもフラットに教えたら『すごく理系が好きな女子もいっぱいいたよね』みたいな結果もあるかもしれないわけだよね」

重藤「そうですね」

さらに、学部を新設した女子大や、女子校・男子校のイメージなどについても話した。

「西川あやの おいでよ!クリエイティ部」は毎週月曜〜金曜の午後3時30分〜5時45分、文化放送(AM1134kHz、FM91.6kHz、radiko)で放送中。また、radikoのタイムフリー機能では1週間後まで聴取できます。

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