「○○1位」「○○ナンバーワン」の広告に踊らされないためには!?
6月26日「西川あやの おいでよ!クリエイティ部」(文化放送)、特集コーナーのテーマは「ナンバーワン広告」。口コミ人気度、顧客満足度など、「○○ナンバーワン」という宣伝文句が各所で使われている。その中には「ナンバーワン」を謳うために調査方法を工夫したものもあるようだ。
西川あやの「不適切な調査方法としては、『1位をとるまで項目や選択肢を変えて調査を繰り返す』、あと『1位になった瞬間に調査を終える』『有力なライバル企業を回答欄から省く』といったものがあるようです。悪質だ……」
青木理「『顧客満足度1位』も、その下に小さな字で『当社調べ』と書いている、みたいなね(笑)」
山内マリコ「電車の中は書籍の広告も多いですね。いくつか本が並んで、部数や『Amazon1位』など書いてあるんですけど、その1位もよく見るとナントカ部門1位だったり、日付入りだったり。その日のナントカ部門で1位、なんです。それなら私もあるんですよ。日本文学『や行』1位とか(笑)。それで広告つくれるんだけど、つくりませんよ」
西川「なんでこんなに販売元は『1位』『ナンバーワン』と言いたがるのか。やっぱり私たちが『○○1位』って書かれていると手が伸びてしまうから、ということなんですね。悪質な広告が多いということは、それだけ我々消費者が『ナンバーワン』に弱いと」
青木「『我々』?」
西川「青木さんはそそられないでしょうね」
青木「広告を見て『ほしい!』って思うこと、そんなにある?」
山内「@cosme(アットコスメ)って美容系のランキングサイト、ありますね。『@cosmeで1位』みたいなラベル? 貼られるんですよ。あれで買ったことがあります」
西川「@cosmeはいろんな会社の化粧品が載っていますし、利用される方が多いから、信頼できる『ナンバーワン』だとは思うんです。ただ薬局のコスメコーナーに行っても、『@cosme人気ナンバーワン』を冠だけマネしているシールとかがいっぱいある」
青木「いま資料を見たら、株式会社マクロミルが全国20~69歳を対象に、消費者にナンバーワン広告の意識調査をしたら、『かなり影響する』『やや影響する』と答えた人の割合が、20代だとおよそ半数なんでしょう?」
西川「そうなんですよ。棒グラフになっているんですけど、20代だとほぼ半数、年齢を重ねていくにつれて『ナンバーワン』にそそられなくなっていく」
青木「若い人たち、忙しくて時間がないのかね」
山内「時間がないから最短でベストなやつ、1個だけください、みたいな購買行動になっているのかな。私が20代のころは『憧れ』でモノを買いがちだった。雑誌に載っている『このブランドのモノ』とかに憧れて買うから、そこに値段はあまり関係なかったというか、背伸びして買う、という感覚だった。いまはそれとは違って、安いモノがたくさんある世の中になっているから、その中でいちばんいいやつ、それだけください、みたいな」
青木「化粧品も洋服もそうかもしれないけど、売れているのがいいものとは限らないじゃない。たとえば化粧品、マスカラ部門で1位。そのマスカラは売れている、いっぱいの人が使っているってことじゃん。そういうものって別にほしくなくない?」
西川「そう思いますでしょう? ただ@cosmeはね」
山内「間違いないんですよ(笑)」
「西川あやの おいでよ!クリエイティ部」は毎週月曜~金曜の午後3時30分~5時45分、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。
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