ネスレ日本元社長、高岡浩三氏「マーケティング=経営だ!」

ネスレ日本元社長、高岡浩三氏「マーケティング=経営だ!」

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6月26日の「ノバセルpresentsマーケティング進化論」は、先週に引き続き、ネスレ日本の元社長兼CEOで、現在はケイアンドカンパニー代表の高岡浩三さんが出演。高岡さんが考える「マーケティング=経営」ということについて、詳しく語っていただいた。

ネスレ日本元社長兼CEO、ケイアンドカンパニー代表・高岡浩三氏「僕は“マーケティング=経営”だと思っています。僕が思っているマーケターというのはマーケティングを経営に取り入れたプロの経営者だという理解なんですよね。でも、日本ではマーケティングの部署で働いてる人みたいなイメージなので、もうちょっと僕はそのステージを上げたいなと思っています」

ノバセル株式会社代表取締役社長・田部正樹氏「今出てきたマーケターが経営者になってくっていうのは、どういう経験を積むと良いとお考えですか?」

高岡「フィリップ・コトラー先生ともアグリーして一緒に本を書いたんですけど、間接部門で働いてる人も一緒だと。要するに顧客がいる。経理で働いていても、経理で働いてる人にとっての顧客は、どこかの部署だったり、社員だったりするわけですね。人事もそうです。採用の人にとってみると顧客はひょっとしたら来年新卒の学生さんもそうだし、あるいは他の会社で転職考えてる人も顧客。そのように間接部門も全部顧客があって、その顧客が新しい現実に直面していれば、必ず新しい問題が見えてくる。そこで諦めてる問題を見つけ出せればそこでイノベーションも起こる。ちなみに僕は現役中に、コロナが起こる5年前に全員社員にリモートの権利を与えた。全員リモートの権利を与えると3割ぐらいは会社に来なくなったので、そしたらもうスペースも3割減らして、そしたら2億円ぐらいの、毎年コストセーブになった。これは人事のイノベーションだと思うわけですよ。そうなってくると、これはもうまさしく経営だと。だから本当にマーケティングを何かビジネスの中心に置くだけではなくて、全ての間接部門でも置いていく。だからこそマーケターがプロの経営者としてやっていけるようになる、僕はそういう風に考えています」

田部「マーケティングの定義は経営であると。経営であるがゆえに、別にその商品を売るということだけではなくて、間接部門であれば対象が社員になることもある。全部門がそういうマーケティング的発想をちゃんと持とうということですね」

「ノバセルpresentsマーケティング進化論」は毎週月曜19時30分~20時まで文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。日本最大級の音声プラットフォーム「Voicy」でもアーカイブ配信しています。

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