【水谷加奈の劇場型恋愛体質】言い方ひとつで
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文化放送メールマガジン(毎週金曜日配信)にて連載中のコラム「水谷加奈の劇場型恋愛体質」。アナウンス部長・水谷アナが、日々の生活で感じたことを心のままに綴ります。
―6月30日(金)配信分―
銀行ATMが混んでいて道路の方まで列ができていました。
外にいる2人の後ろに並んだところ、
「すみません。こっちなんです」
と横から声が。
列を作ると隣の店の入り口にかかってしまうので
道の向かい側に新たにもう1列つくるというルールだったようで、
30代くらいのサラリーマンが声をかけてくれたのです。
「あ!失礼しました」
と彼の後ろに並びなおすと、
「わかりにくいですよね」
と笑ってくれました。その直後、若い女性が店側の列に並んでしまったので、
男性と私が思わず声をそろえてしまいました。
「こっちで~す」
女性は面白くなさそうな顔をしてひと言も言わずこっちに並び直しましたが、
それを見て感じました。
(愛想ない女だなあ)
男性と私は
「声がそろっちゃいましたね」
と顔を見合わせて笑ったのですが、
やはりこういうときって【言い方】と【茶目っ気】だと思うのです。
もしもこの男性が
「おい!こっちだよ!」
と怒ったように声をかけてきたら私もむっとしたでしょう。
そして今やってきた女性が「あら、ごめんなさい!」と並びなおせば
3人笑顔になったでしょう。
言い方ひとつで世の中の空気は優しくなるはず。
茶目っ気ひとつで人間関係は良好になるはず。
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