「スクールカウンセラー」週に1度しか来ないのは何故?中元「週に1回という距離感が担保されていることが、相談側にとっての安心感につながる」

「スクールカウンセラー」週に1度しか来ないのは何故?中元「週に1回という距離感が担保されていることが、相談側にとっての安心感につながる」

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『中元日芽香の「な」』が、6月26日(月)午前7時に更新され、「中元のつぼ」のコーナーで「スクールカウンセラー」について取り上げ、スクールカウンセラーの仕事や、スクールカウンセラーの重要性について話した。

スクールカウンセラーとは、「臨床心理に関する専門知識を生かし、学校現場で児童や生徒および保護者教職員に相談支援を行う方」ということで学校でメンタルケアをサポートしているカウンセラー」のこと。中元はスクールカウンセラーとはどのような存在なのか、次のように語る。

中元「学校によって違いますが、週1でお世話になっているよっていう学校さんが多いイメージです。毎週この曜日に来てくれるっていうような感じ。私は大人になってからスクールカウンセラーさんと仕事柄お話をする機会が何度かあったんですが、その方は月曜日はこの学校、火曜日は別の学校っていうふうにいくつか掛け持ちというか、担当されている方もいました。スクールカウンセラーさんっていうのは、スクールカウンセラーっていう資格があるわけではないんですけれど、臨床心理士さんとかお医者さんとか、あとは、大学の先生とかがなる条件としてあげられることがよくあるというふうに書いてありました。スクールカウンセラーについて、今回改めて調べてみたんですが、週に1回しか来ない先生という距離感が担保されていることが、相談側にとっての安心感につながるんだろうなっていうふうに思いました。というのは、その第3者としてのポジションで悩みを相談することによって成績が上がったり下がったり内心点に影響が出たりせず、先生たちに話した内容を共有されたりしないっていうのが前提にあるというようなスタンスですね。そう言われてみると確かに、担任の先生がカウンセラーも兼務っていうことは考えられないですもんね。その学校専任の週5で朝から夕方までいてくれるカウンセラーってなると、少し近すぎるだろうなーって思いました。養護教諭の先生は毎日保健室に来てけがの手当てをいつ行ってもしてくださいますが、それとは違って例えば毎週月曜日にいるよとかってなって、お話をするぐらいがお互いにとってちょうどいい距離感で安心できるんだろうなっていうことですね」

次に中元はスクールカウンセラーの1日の動きを簡単に紹介してくれた。

中元「学校に出勤して、まず学年主任や、養護教諭との間で児童生徒に関する情報を交換共有する。児童生徒の保護者からの相談があれば対応する。また相談室に直行してきた不登校の児童生徒がいれば相談にのる。不登校が続いている児童生徒に手紙を書くこともある。ということで、余談ですが児童っていうと小学生。生徒っていうと中学生さんのことを主に指します。毎日会っている教員の先生とも、児童生徒さんとも程よい距離感で接されているっていうことですね。これを見ていてお仕事の幅が広いなーって思いつつ、保護者さんとか、飛び込みできた子供さんの悩みに乗ったりとかしつつ、必要に応じていろんな人とコンタクトを取るので、コミュニケーション能力っていうのは一つ求められそうですね。コミュニケーション能力、コミュ力については以前中元のツボでお話ししたことがありますが、心理学の知識を生かすことで相手の言葉を引き出せたりします。話す力と聞く力を使って、私は普段カウンセラーとして、オンラインでお仕事してますけれど、さらにスクールカウンセラーさんなので子供に対しては児童心理学とか、人の成長過程などの知識も駆使してお仕事をされています。小学校1年生の方にとって適切な言葉遣いと小学校6年生さんに適切な言葉遣いっていうのは違ってきそうだなっていうのはありますよね。どれくらい踏み込んで話を聞いていいのかなみたいなこととか、これを言うにはまだ早い年齢かなみたいなことを見極めながら接してくださっているのがスクールカウンセラーさんです」

『中元日芽香の「な」』は毎週月曜日午前7時に、Podcastにて更新中。
「過去の配信分もこちらから聴けます」

 

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中元日芽香の「な」

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