「GIGAスクール構想」導入で義務教育の現場はどう変わった?
女装パフォーマーのブルボンヌと、伝統芸能研究家の重藤暁を迎えた6月16日放送「西川あやの おいでよ!クリエイティ部(文化放送)」。
特集コーナーでは「教育現場におけるAI導入」というテーマでお届けした。
2019年より、文部科学省による取り組み「GIGAスクール構想」がスタートし、児童・生徒一人ひとりにコンピューターとインターネット環境が整備され、PCやタブレット端末を使った授業が全国的に広がった。
そんな中、昨今話題のAI技術、ChatGPTなどを授業に取り入れるといった事例も出てきており、教育現場のデジタル化がますます加速している。
西川あやの「GIGAスクール構想とかICT教育とか本当によく耳にしますけど、どういうものなんですかね?」
重藤暁「超簡単に言うと、日本全国の小学校・中学校に1人1台、ICT端末(パソコン・タブレット)を配って、ネットを通じてICT教育をしていきましょうっていうのがGIGAスクール構想で『ほぼ100%、端末が配布し終わったよ』っていう状況が、いまの日本の教育現場なんですね」
西川「なんかすごい浸透率というか、もうほぼやってると思って大丈夫なんですね?」
重藤「お子さんがいるリスナーの方は『あっ、うちもそうだった!』とか『わたしはそんな経験ないんだけど、うちの子がなんか異常にタブレット使ってるんだけど、なんだろう?』っていうのは、それはGIGAスクール構想が始まってるからなんですね」
ブルボンヌ「その光景はもうほぼ普通になってるのね?」
重藤「そうですね、日本全国の小中学校の当たり前の光景になっている。ただ、『当たり前の光景になっている』って言った時に口がもごもごするのは、学校の先生方がそれを使ってるかどうかっていうのは別物なんですよね。1人1台端末は配布されてるんだけど」
ブルボンヌ「大人のほうがついていけてない面が確実にあるよね」
重藤「そういうことなんですね。だから頑なにホワイトボードに板書をしていく先生もいることはいらっしゃる一方で、『自分たちで問いを立てて、みんなでその問題を解決をしていこう』っていう授業に切り替えている学校もあるし、機材は浸透しているんだけど授業はそれぞれっていうのが現状なんですよね」
西川「たしかに、この番組で学校現場のことについて取り扱った時に、やっぱり丸投げというか学校現場単位で工夫していくしかなくて、『現場の先生たち、本当に大変そうですね』って思うこと多いですもんね」
重藤「そうなんですよね。それは良い面も悪い面もあって、国からの押し付けじゃないっていう。学校の自主性を重んじるっていう意味合いでも良いことなんですよね。『絶対こうやれ!』っつったら『国がこうやれって言ったし…』みたいなことになっちゃうから。そうじゃなくて、自由に幅があるっていうことは良いこと。だけれども『進んでない所は進んでないよね、見直していきましょう』っていうのがGIGAスクール構想なんですよね」
西川「今までは情報の授業で『デジタル端末の使い方を学びましょう』みたいな授業はありましたけど、今は『デジタル端末の技術を使って学びをより深めましょう』っていう考え方なんですね」
重藤「まさしくそういうことですね」
さらに、ChatGPTのメリット・デメリットや、AIプロンプターなどについても話した。
「西川あやの おいでよ!クリエイティ部」は毎週月曜〜金曜の午後3時30分〜5時45分、文化放送(AM1134kHz、FM91.6kHz、radiko)で放送中。また、radikoのタイムフリー機能では1週間後まで聴取できます。
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