「この人は何がやりたいんだ?」岸田総理はナゼ解散を見送ったのか?スタジオで言いたい放題!
今国会で衆院解散は考えていないと明言した岸田総理。その理由は何なのか。6月16日の大竹まことゴールデンラジオは、政治アナリストの伊藤厚生さんをお招きして、大竹、室井と意見を交わした。
大竹「巷では、増税の問題とか、法案の問題とか、スキャンダルもありますが、こういうのがあった時に解散をした方が得なんですか?」
伊藤「かつて安倍晋三さんは2014年に突然解散したことがあるんです。その裏を聞いたんですけど、当時は松島みどりさんとか、小渕優子さんとか女性閣僚が次々とスキャンダルで辞任をしていた時期なんですね。」
室井「ウチワとか、ドリルとかね。」
伊藤「このままドミノ辞任が出たら大変なことになる、ということで急遽解散に打って出たというんですね。だから安倍さんの場合は、状況がこれからちょっとやばくなるなと思った時に、密かに解散の準備を始めて、1、2、の3でやったんですが、今回の場合は、むしろ岸田さんが迷走したっていう感じがしますよ。」
室井「途中から急に変わったんだよね。」
伊藤「そうそう。「解散は考えてない」ってずっと言ってたのが、突然「情勢をよく見極めたい」って言い出したんですね。それで一挙に「これは解散だろう」って大騒ぎになったわけですが、次の日に「今国会中の解散はない」といきなり言いました。今日の新聞も、その背景をいろいろ書いてましたけど、僕は岸田さんが解散権を弄んだというよりは、解散権に岸田さんが弄ばれたと思ってるんですよ。」
大竹「どうしてですか?」
伊藤「解散権っていうのは、総理大臣が持ってる最強の権限です。これを手に入れちゃうと、どううまく使うかってことずっと考えるわけですよ。「信念」や「軸」みたいなものがきちっとある総理であれば別なんですが…岸田さんがないと言ってませんよ。」
大竹(笑)
伊藤「そういう「軸」がきちっと定まってない人は「やっちゃおうかな、やめようかな」ってすごく悩むみたいなんですよね。」
室井「こうしたい、っていうものがないと、そうなっちゃいますよね」
伊藤「そうなんです。僕は前からよく「なったら総理」と「なりたい総理」って言ってるんですけど、岸田さんを政権の座について以降ずっと見ていると「この人は本当に何がやりたいんだろう?」と、ほとんど自分の意思で決断をしたパターンがないような気がするんですよ。岸田さんは、防衛費倍増とか、原発の再稼働延長とか、国の方向性が変わるような決断を次々してますよね。これも信念を持ってやられたのかって言うと、ちょっと疑問があるんです。結局その時の情勢に合わせて、あるいは党内の動向だとか、アメリカの意向だとか、いろんなものによって結果的に決断をさせられているような雰囲気がします。今回の解散も、自らやるんだ・やらないんだという意思ではなくて、迷いに迷った結果っていう感じがしますよね。」
大竹「迷っている中で、解散しないと言った理由は?」
室井「一番は〇〇じゃないの?」
伊藤「もちろん一番大きいのは〇〇との関係ですね。」
この後、解散しない理由について更に掘り下げます。気になる方はradikoのタイムフリー機能でご確認下さい。
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