浦沢直樹、漫画のアイデアが浮かぶ瞬間を語る!
6月17日の「純次と直樹」(文化放送)は、オープニングトークで浦沢直樹が、初期の短編集のアイデアが浮かんだ瞬間について、高田純次に語った。
高田「浦沢さんの漫画家デビュー前の作品で、新人賞に輝いた“Return”が掲載されているビッグコミックのオリジナルと初期の傑作短編“さよならMr.バニー”が掲載されたビッグコミックが現在、発売中ですよ」
浦沢「“Return”はこの前高田さんに、見ていただきましたよね」
高田「良かった。すぐに娘に取られちゃいましたけど。ずいぶん貴重なもの持ってるんじゃないか、ちょっと貸してみろって」
浦沢「怖いですね。「“Return”は僕が大学の時に完成させた漫画ですけど、高校生の時から通学路を歩きながらずっと頭の中でストーリーをずっと練ってた。4年ぐらいかかった」
高田「すでに浦沢節が出てるよね」
浦沢「“さよならMr.バニー”っていうのは、たくさん短編を書いてて、いろいろメモを取ってネタ帳みたいなのものがあったんですけど、それを見ても、どれも面白いと思えなくなっていて、新しいネタを考えなきゃって思うんだけど、新しいネタも浮かばない。打ち合わせの日になっても、ずっと浮かばないんですよ。そしたら向こうから担当編集者が歩いてくるんですよ。“どう何か思い付いた?”って聞かれて、僕が“悪党がウサギの着ぐるみの中に入ってるんですけど”って答えたんですよ。その瞬間、俺のお口は何を言ってるんだろうって思ったぐらい出まかせで言ったんですね。そしたら“なんか面白そうじゃん。ちょっと続きの話聞かせて”って、それで喫茶店で打ち合わせしたんです」
高田「そういうもんだね。突然浮かぶんだね」
「純次と直樹」は土曜夜6時30分から、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。 radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。