恋愛相手が浮気っぽい。浮気っぽい相手を選んだのは誰!?

恋愛相手が浮気っぽい。浮気っぽい相手を選んだのは誰!?

Share

6月14日「大竹まことゴールデンラジオ」(文化放送)、大竹メインディッシュのコーナーに東京都立大学教授、社会学者の宮台真司さんが出演した。宮台さんによれば近年、恋愛に疎く、「イチャイチャする」といった言葉も伝わらない若者たちが増えているという。

大竹まこと「(若者は)恋愛がもう楽しくない、という状態になっちゃっている?」

宮台真司「そう。『楽しくない』って言っちゃっているんだもん(笑)」

水谷加奈「え~、なんで? 嫉妬心とかないんですか?」

宮台「嫉妬ってなんなのか、ということについて、昔は皆、悩んでよく考えたと思う。でもいま、サークルの中で恋愛というか彼氏・彼女になると、トラブルレスということで、安全・便利・快適化、という感じですね。誰も手を出さなくなる。だからトラブルって非常に起きにくいんです。つまり三角関係、四角関係になりにくい」

大竹「うん」

宮台「嫉妬にはいい嫉妬があるって、ずっとワークショップで言っているんです。たとえば相手が浮気をした。そしたら激高するんじゃなくて、まず理由があるわけだから、浮気の時間が楽しかったのかどうかを聞く。次に『その楽しさは僕、私には与えられないものなの?』と聞く。『与えられないと思う』と言われたら、どこに原因がある、どうしたらいい、と、その浮気相手に負けないよう努力して、自分を改善する。これはいい嫉妬です」

大竹「なるほど」

宮台「ところがいまの嫉妬ってどんなものかといえば、『契約を裏切るのか!』『約束が違うじゃないか!』『俺をナメてんのか!』。女は『この男は私のものなんだ』『何、手ぇ出してんの!』と同性に向かう。中学生だったらそれで許されると思うけど、高校を経て大学に入ったらそれじゃ許されない。浮気には必ず自分も前提があると考えなきゃいけない」

大竹「うん」

宮台「相手が浮気っぽい。いや浮気っぽい相手を選んだのは誰だよ、という問題でしょう? 激高して済む問題じゃない」

水谷「高校生の息子がいるんですけど、私はどうすればいいですか?」

宮台「『そろそろ受験なんだから、恋愛やそういうものはお預けにしよう』というのは、絶対に言っちゃダメ。受験ごときのために恋愛や友達関係を棚上げにするようなやつって、将来、仕事のために家族を犠牲にする。奥さんや子供の誕生日も忘れるよ? 『いやー、忙しかったからしょうがない』って」

大竹「うん……」

宮台「いろんな感情的な営みをしながら、できる範囲でいい学校にいこうねと。なぜかというと、(そうでないと)勝ち組になってもつまらない。勝ち組になっても孤独死する。そういう現象があなたを襲ったら、あなたはどうしようもないんだよ、というふうに言うといいと思います」

水谷「わかりました……!」

「大竹まこと ゴールデンラジオ」は午後1時~3時30分、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。 radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

で開く

※タイムフリーは1週間限定コンテンツです。
※他エリアの放送を聴くにはプレミアム会員になる必要があります。

Share

関連記事

この記事の番組情報


大竹まこと ゴールデンラジオ!

大竹まこと ゴールデンラジオ!

月〜金 13:00~15:30

その他の主な出演者

“面白い”けれど”真剣に”、”くだらない”けれど”正直に”。 …

NOW ON AIR
ページTOPへ