武田鉄矢が語る『金八先生』秘話!
「おとなりさん」(文化放送)のゲストコーナー「10時のおとなりさん」の6月14日のゲストに、俳優・歌手の武田鉄矢さんが登場! 『金八先生』第5シーズン以降を語る。
鈴木おさむ「『3年B組金八先生』の話を聞かれること多いと思うんですけど、初期の第1、2シリーズの話を聞かれることが多くないですか?」
武田鉄矢「そうです、そうです」
鈴木「ですよね! 僕は昔から観てましたけど、福澤克雄さんが本格的に演出しはじめた第5シリーズからが特に好きで。坂口アナも観てたんでしょ?」
坂口愛美アナ「私もまさに世代で、特に第7シリーズのときが中学校3年生で、『金八先生』をリアルタイムで観たいがために塾の授業を早退してたくらい好きでした」
鈴木「初期の第1~4シリーズと、第5シリーズからってだいぶ空気が違うじゃないですか? あれは演出もそうですけど、鉄矢さん自身もやってて違いましたか?」
武田「変わりましたね。第1、2シリーズは金八先生が真ん中だったけど、第5シリーズから演出家の福澤くんが真ん中に。結局、勝てないんですよ。鈴木さん、福澤くんとお会いになったことあります?」
鈴木「僕はお会いしたことないです。噂は超聞きますけど。演出家の福澤克雄さんって、福沢諭吉の家系なんですよね」
坂口アナ「えっ、そうなんですか! すごい!」
鈴木「福澤が手に負えないのは『金八先生』第2シーズンを見て感動してテレビの業界に来たやつだから、“腐ったミカンの方程式”の回が大好きなんですよ。やつの胸のなかで燃えている“腐ったミカンを抜く”という情熱が凄まじいんですよ」
鈴木「“腐ったミカンの方程式”って濃い回じゃないですか。福澤さんが演出してから、毎回ずっと腐ったミカンですよね」
武田「あいつから演出を受けてて面白いのは、“演出家”と“15歳の自分”を往復するんですよ。『金八先生』を観て育った子なんで、泣き所を知ってるんですよね。自分の知ってる『金八先生』の合格ラインを超えないとOK出してくれないんです」
鈴木「第5シリーズ以降って面白いのが、生徒の問題がけっこう早めに起きるけど、先生がなかなか気づかないじゃないですか。でも、ようやく気付いたときのキター!って感じ。でも本当の先生ってそんなもんじゃないですか? それが観ててたまらなかったですね。」
武田「はいはいはい!」
鈴木「色んな生徒がいましたけど、芝居の技術ってどんどん上手くなってくじゃないですか。色んなシーズンやられたなかで、“この子の芝居はすごかった!”っていう人はいますか?」
武田「初期の方で圧倒されたのは杉田かおる。15歳で妊娠して子どもがいる生徒を演じるんですけど、“こいつ俺より上手いな~”と思って。あとは健次郎よく頑張ってましたね」
鈴木「風間俊介くんですね」
武田「風間は可哀そうに嫌われ者の役だったんで、電車でめっちゃ絡まれたらしいですよ。立派な不良があいつのところに寄って来て“お前、金八の言うこと聞けよ!”って蹴っていくらしいんですよ」
坂口アナ「不良たちが!?」
武田「あとは直ですよね、上戸彩。心が男の子の女の子の役で、男の子と喧嘩するんですけど、ビンタの叩き合いが本気なんですよ。あいつ偉いのが、本番中は泣かないんですが、OK出たら泣くんですよ。可哀そうで可哀そうで」
鈴木「役者としての肝が据わってたんですね」
武田「“この子は天下を取るな”と思ってましたね」
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