入管難民法は“命の線引き”をする法案

入管難民法は“命の線引き”をする法案

Share

フォトジャーナリストとして東南アジアや中東、アフリカの貧困問題を提起し続けている安田菜津紀さん。6月13日の「大竹まことゴールデンラジオ(文化放送)」では、入管難民法について自身の意見を語った。

安田「入管法の問題というのは話し出すと、この番組を1週間ジャックしなくてはならないくらい本当にたくさんあるんですが、やはり特に今回注目をされてきた問題点というのが一定の回数難民申請している人たち。2回難民申請を却下されて、以後3度目以降の難民申請をしていたとしても、その人たちは強制送還の対象としますよということですよね。でも、これはこの番組でも何度も伝えられてきたことであると思うんですけれども、日本の難民審査っていうのは非常に間口が狭い。2021年の難民認定率は0.7%しかない。この間の審議の中でも難民審査の中身自体がいかにずさんであったかっていうことが色々な形で浮き彫りになってきました」

小島慶子「前提として、基本入れたくない、いかに入れないようにするかっていうための審査であったということがわかりました」

安田「その通りですね。だからこそ申請してる人たちは何度も申請せざるをえない状況というのを自らつくり出しておきながら…」

小島「日本の国がね」

安田「はい、3度目以降は『はい、アウト』というふうにしていく。以前、小島さんがおっしゃっていた話というのが本当に端的に状況を表しているなと思うんですけれども、これは恣意的に国家が“命の線引き”をして、ここから先の人間は死んでもいい。何が起きても構わないという“命の選別”をしていくという法案だと私は思ってきました」

小島「誰が仲間で誰が仲間じゃないかは国が決めます。仲間じゃない人は死んでも構いません。仲間じゃない人は悪いことをするかもしれないから出て行って下さいっていうことを法律という制度にしてしまう非常に恐ろしいこと」

大竹「不当な差別はあってはならないっていう文言はなんだろうなぁ。不当じゃない差別があるのかなとか…」

小島「それはLGBTQのほうですけれど、通底してると思います」

 

もっと聴きたいという方はradikoのタイムフリー機能でお聴き下さい。安田菜津紀さんは大竹メインディッシュというコーナーに出演しています。

「大竹まこと ゴールデンラジオ」は午後1時~3時30分、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。 radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

で開く

※タイムフリーは1週間限定コンテンツです。
※他エリアの放送を聴くにはプレミアム会員になる必要があります。

Share

関連記事

この記事の番組情報


大竹まこと ゴールデンラジオ!

大竹まこと ゴールデンラジオ!

月〜金 13:00~15:30

その他の主な出演者

“面白い”けれど”真剣に”、”くだらない”けれど”正直に”。 …

NOW ON AIR
ページTOPへ