嫌いな人のSNSをつい見てしまうという相談に中元「過去の自分自身が満たされなかった気持ちが消化しきれていないのかな」
『中元日芽香の「な」』が、6月12日(月)午前7時に更新され、メールでのお悩み相談に答えた。
今回の相談は、次のようなものだ。「私が悩んでいるのは嫌いな人のSNSをわざわざ見に行ってしまうことがやめられないことです。嫌いな人に関しては過去に私と大学受験の予備校が一緒でした。その方は大学も就職も社会的に仕事も認められてすべてが思い通りに描けているようにみえます。一方私は大学は2年浪人しても第一志望には受からず就職活動を機に体調を崩して就職も大学も思い描いたところにはたどり着けていません。私にとってやりたいこととできることや、向いていることが違っていたことを納得している自分もいます。今の職場もやりたいこととは違うけど、思い描いた通りに描いた道には登場しなかった選択肢を楽しんでいる側面もあります。だけど、しかしそれでも嫌いな人のSNSを定期的に検索してしまうのはやめられません。嫌いな人は私の最初に描いていた夢を意図もたやすく叶えているように映るところがますます自分を虚しくします。自分の今の意向としては1.嫌いな人のSNSを見ないようにするにはどうすればいいか。2.そもそも劣等感や嫉妬系にしない自分になるにはどうすればいいのか。中元さんに対する質問としては1.嫌いな人のSNSを見に行く行為に何か名称があるのかどうか。2.過去に似たような相談にどのようにお答えになってこられたのかです」
この悩みを読んで中元が自分が感じた印象を語ってくれた。
中元「読み進める中で何かわかるなーっていう人とか、経験はなくても想像して伝わってくる苦しさとかそんなのがあるように思いました。まず私がメールを読んで受けた印象を少しお話ししてみます。メールを読んでいて「執着」という言葉がパッと浮かびました。これはお便りに出てくる嫌いな人に対して、自覚しているところはそこなのかなと思うんですけれど、その方に対する羨望っていうんですかね。うらやましさなのか、それとも過去の自分自身が満たされなかった気持ちとか、欲しかったなーっていうのが消化しきれていないっていうことなのか、どっちなのかな。どっちもあってはまるのかな。今の環境を楽しみつつ心のどこかで、あちらの世界線に自分がいたら今頃どうなってたんだろうなーっていう今となっては、検証できない結末っていうのが、ちょっと気になってしまうとかなんですかね」
中元は相談者から受けた質問に対して次のように回答する。
中元「それで質問に対する回答ですが「1.嫌いな人のSNSを見に行く行為に何か名称があるのか」私の知っている限りでは、この行為に対する名称は、パッと浮かびません。でも確かにこれからラベリングされていきそうだなというふうに思いますし、あるあるって思っている方もいるでしょうし、見に行かなければいいのに、自分から見に行ってしまうって不思議な気持ちですよね。でも気になっちゃう。続いて「2.過去に似たような相談にどのようにお答えになってきましたか」っていうことなんですが、完全な答えになってるかわからないんですが、相談というより私自身が似たような経験があります。なので、相談者さんに対しても私の経験を交えながら話を聞いたり体験を共有することがあります。なので相談への答えというよりかは、私はその時どう考えたかっていうことですけれど、しばらく距離を取る。あえてその嫌いな人のSNSを見ない期間を作るとかしてみて、その間に自分がどう感じるかなって観察してみるっていうのはどうでしょうか。最初は1カ月見ないぞっていうふうに決めて、その間モヤモヤするのかそれとも見ない間にどんどん気にならなくなって今直接関わる人たちとか、今の自分により関心が向けられるようになるのかもしれないし、今はその嫌いな人のSNSを見に行くたびに昔の自分に引き戻されてしまいそうだなって。あんまり更新されてなかったらなんかそれはそれで悔しいし大学受験の予備校の時から認識があるっていうことなので、もう10年ぐらいですかね。長いね歴史の間その方の存在が気になっててSNSを見に行くようになってからはもはや習慣化してしまってるかもしれないですね。指が気づいたら検索してたみたいな。なので、その嫌いな人のアカウントをミュートにするとか、あるいは、自分のSNS自体をあまり開かないようにするみたいなことをしないとなかなか難しいかもしれませんが、でも、その方のことが気にならなくなった時に、何か一つ解放された気分になるのではないかなっていうふうに想像しました」
『中元日芽香の「な」』は毎週月曜日午前7時に、Podcastにて更新中。
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Profile
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1996年4月13日生まれ。広島県出身。早稲田大学在学中。 日本推進カウンセラー協会認定、心理カウンセラー&メンタルトレーナー。 2011年から6年間、アイドルグループ「乃木坂46」のメンバーとして活動したのち、2017年にグループを卒業。 自身の経験から、心理カウンセラーになることを決意。グループ卒業後、認知行動療法やカウンセリング学などを学び、2018年にカウンセリングサロン「モニカと私」を開設し心理カウンセラーとして活動を始め現在に至る。