【水谷加奈の劇場型恋愛体質】カエルとハエと
文化放送メールマガジン(毎週金曜日配信)にて連載中のコラム「水谷加奈の劇場型恋愛体質」。アナウンス部長・水谷アナが、日々の生活で感じたことを心のままに綴ります。
―6月9日(金)配信分―
某うどん店のサラダうどんにカエルが混入していた!と、ちょっと前ニュースになりました。
そりゃさすがにちっこい青ガエルが出てきたらビックリしますよね。
でも考えてみたら、生野菜が入っているんだからそりゃ可能性はあるわな。
カエルまではないにしても、黒い小さい虫がレタスについていたり、
キャベツの上を青いイモ虫?が歩いていたりってことはありましたもの。
もちろん店側は平身低頭謝罪するしかありませんが、
客側も「これからは気を付けてくださいね」と。これでちゃんちゃんなのではないでしょうか。
わざわざカエルの動画を拡散させる必要はないと思うのです。
あの動画のせいで、必要以上に経営的痛手を負っただろうし、
もしかしたら誰かが責任を取らされたかもしれない。
そして一番かわいそうなのはカエルですよ。
あんなちっちゃい生き物にこの事態を背負わせるのはあまりに重すぎる。
あいつも水で流される中、必死に葉っぱにしがみついていたのです。
(ボクが早くに諦めればこんなにたくさんの人に迷惑をかけずに済んだのに…)
と死んでも死にきれないかもしれません。
ではここで私の父の若い頃のエピソードを。
営業時代に得意先を訪問したとろコーヒーが出されました。
ところがハエが入っていたのです。(たぶんコバエ?)
父は迷いました。
ハエが入っていると言ったら気まずくなる。
しかし飲まずに残すと「あ。ハエが入っていたなんて」
とこれまた先方に申し訳ない思いをさせることになる。
そこで父は目をつぶって思いっきりコーヒーを飲み干したそうです!
父は営業の鏡です。父の心意気を尊敬しています。