「このままでは制度が…」マイナ登録、本人以外の口座13万件
6月8日の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)では、木曜コメンテーターで京都大学大学院教授の藤井聡氏と寺島尚正アナウンサーが、マイナンバーと預貯金口座をひもづける公金受取口座の誤登録問題に関するニュースについて意見を交わした。
藤井氏「見つかってない人もいっぱいいるかもしれないですよね」
河野太郎デジタル相は7日、マイナンバーと公的給付金の受取口座のひもづけを巡り、本人以外の家族名義の口座を登録する事例がおよそ13万件あったと発表した。
給付を担う地方自治体は本人と口座の名義の一致を確かめて振り込むことになるため、支給の作業に遅れが出る可能性がある。
他人の口座と誤って登録したと疑われる事案は748件に増えた。
また、本人名義の金融機関の口座がない子供の公金受取口座として親の口座を登録したケースが多いとみられる。
寺島アナ「藤井さん、これ13万件っていうのは多いと捉えたほうがよろしいですかね?」
藤井氏「多いでしょうね。これは、このままでは制度が成り立たないですよね。だってマイナンバーって“My(マイ)”ですからね? 『“My(マイ)”ちゃうやんけ!』っていうことじゃないですか。『誰やねん!?お前』みたいな。『Who(フー)ナンバー』ですよ(笑)」
寺島アナ「いや、ほんとだ、『誰ナンバー?』ってことですよね。『このナンバー、私のはずなんですけど』『ちょっと口座違うんですけど』みたいなケースが13万件あったっていうことなんですよね」
藤井氏「普通にダメじゃないですか(笑)。『どこが“My(マイ)”やねん』っていう」
寺島アナ「ですから、これを直していくのにもうしばらく時間がかかりそうだということですね。政府は急いでいるわけじゃないですか。なるべく多くの人に早くマイナンバーを持ってもらって、ひもづけをしていただきたいんだ、と。
ただ、それを正しく登録することができなかった人が少なくとも13万件見つかったっていうことですもんね?」
藤井氏「13万件見つかっただけで、見つかってない『“My(マイ)”』じゃない人もいっぱいいるかもしれませんよね」
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