フェイクニュースが溢れる時代。大切なのは「手渡しのニュース」!?
6月7日「大竹まことゴールデンラジオ」(文化放送)、大竹メインディッシュのコーナーにジャーナリストの堀潤さんが出演した。
大竹まこと「フリーになられて10年経ちました。どんな感じですか?」
堀潤「僕がNHKを飛び出した、いちばんの理由が『もっとニュースの現場に多様性を』というもので。マスコミが選んだ現場はニュースになるけど、そうじゃない現場は全然声を上げられない。だから市民の皆さんと一緒に発信しようと。当時はまだスマートフォンや動画を使ってYouTubeで出す、みたいなこともそんなに盛んではなかった」
大竹「そうですねえ」
堀「だからまず発信の技術を伝えるワークショップを開いて『一緒にやりましょう』と言っていたんですが、あれから10年経って、個人が発信するのは当たり前に。逆に個人の発信に乗じてフェイクニュース(をつくる)、それを使って国の政府を揺さぶるとか、海外からのアクセスとか、混沌としていて」
大竹「はい、はい」
堀「僕はもっとこう、寿司屋のカウンターで寿司を握って出しながらニュースを伝える、みたいなことをやっていきたいなと。手渡しのニュース。そういうことをしていかないと、簡単に社会不安が広がってしまうな、という危機感も持っています。10年前のように『さあ、みんな発信だ』じゃなくて、いまは『いったん発信やめてみようか』というぐらい、危機的な変化を感じていますね」
大竹「技術の進歩がスマホ、AI、すごいじゃない。ここ10年もすごいけど、この先もどうなっていくのか察しがつかないというか」
堀「この間、台湾へ取材に行ってきたんですよ。僕は『市民の皆さんと一緒に』と言って辞めました(フリーになりました)けど、じつは台湾で市民の発信って先を行っていて。市民の皆さんがg0v(ガブゼロ)というグループを作っているんですよ」
大竹「はい」
堀「彼らが何をしているかというと、市民の力でひたすらフェイクニュースを打ち破っていこうと。ずっとモニタリングをしていて、どのタイミングでどのニュースがたくさんSNSにばらまかれているのか、というのを全部データとってグラフ化して。そのグラフを公開しているんですね」
堀さんはg0vの活動や、現在、力を入れているスーダンの問題など、詳しく解説してくれた。その様子はradikoのタイムフリー機能で確認してほしい。
「大竹まこと ゴールデンラジオ」は午後1時~3時30分、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。 radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。
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