「国債に赤字も黒字もない!」財政制度等審議会の隠れた権力に批判の目を向けよ
5月30日の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)では、火曜コメンテーターで上武大学教授の田中秀臣氏と番組パーソナリティーの寺島尚正アナウンサーが、75歳以上の医療費を巡る財源負担について意見を交わした。
財政制度審議会は自分たちの解散を審議して欲しい!
財政制度等審議会(財務相の諮問機関)は5月29日、政府の少子化対策の財源確保へ歳出改革の徹底を求める建議(意見書)をまとめ、「75歳以上の医療費を巡って、窓口負担を原則2割に引き上げるよう検討すべきだ」と要請した。
建議では少子化対策の財源について「財源負担をこれから生まれるこどもたちの世代に先送りすることは本末転倒だ」と主張。赤字国債に頼らず、安定財源を確保するよう政府に改めてクギを刺した。
「これは田中さん、どうご覧になりますか?」(寺島アナ)
「この財政制度審議会は、ずっと増税・増負担路線を担ってきたわけですよね。さすがに安倍政権、菅政権、その後のコロナ禍では声が小さくなっていましたが、コロナ明けになって自我を強調しはじめています。財政制度等審議会の臨時委員で経済学者の吉川洋さんは、今度日銀参与になるとも言ってます。たった一人の個人が財政にも金融にも口出すんですよ? 吉川さんだけではなく、他にも複数の委員が色んなところで掛け持ちをしています。これは政府委員のロンダリングですよ。特定の人間が日本の政策に影響を及ぼすのは“隠れた権力”です。そっちの方に誰も批判の目を向けないですよね? 愚かしいことだと思います」(田中氏)
さらに田中さんは、財政制度審議会の方針についても苦言を呈する。
「“将来世代の負担にならないように国債を発行しない”と、日本だとそこに“赤字国債”と言って悪いイメージを付けるんですけど、馬鹿げてますよね? 国債に赤字も黒字もないんだよ! 必要なもので税収に足らなければ国債を発行して経済を運営していくのは、どの国でもやられていることですよ。それをいかにもおかしいことのように“将来世代の負担になる”とか言ってますけど、お前らの方が負担だろ! 財政制度審議会が無くなることの方が日本の将来にとって重要だと、今回の話で分かりました」(田中氏)
「今回も財源について“これから生まれるこどもたちの世代に先送りすることは本末転倒”って。これ毎回、言いますよね」(寺島アナ)
「本末転倒なのはお前らだ! と、財政制度審議会は自分たちの解散を審議して欲しいです。私が総理大臣になったら、最初の30秒で解散させます」(田中氏)
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