足立光氏に聞く!マクドナルドをV字回復させた秘訣とは?
5月29日の「ノバセルpresentsマーケティング進化論」は、ファミリーマート エグゼクティブ・ディレクター CMO兼マーケティング本部長の足立光さんをお迎えして、前編の今回はP&Gジャパン株式会社や日本マクドナルド在籍時の仕事内容について語っていただいた。
ノバセル株式会社代表取締役社長・田部正樹氏「足立さんは、マクドナルド在籍時には“夜マック”などを提唱されてV字回復に貢献されてきましたが、このころ大事にされていたことやどんなことを考えて?」
ファミリーマート エグゼクティブ・ディレクター CMO兼マーケティング本部長・足立光氏「マクドナルドに入った時というのは、皆さん覚えてないかもしれないですけど、マクドナルドが事件があって業績が低迷して時でした。簡単にいうと、僕がしたことは、みんなが好きなマクドナルドに戻すことだったんですね。当時、いろんな方向にあれこれやってうまくいかないパターンだったんですよ。例えば、お客様にマクドナルドに求めるものを聞くと、健康的な商品が欲しいとかカロリーが低い商品が欲しいっていう話になるので、その声に応えて商品を出すんですけど、全然売れない」
文化放送・甲斐彩加アナ「そうした中で、足立さんはどんなことをされたのですか?」
足立「マクドナルドってピエロのキャラのドナルドがいるんですけど、まじめなコミュニケーションしかしてなかった。なので、みんなが好きだったマクドナルドに戻そうとひねったこと、面白いことをいっぱいやるということに戻したんです。例えば、健康を全面に出さない、背徳感に振った商品とか、マック対マクドとか、裏メニューとか」
田部「お客様にそのまま聞くとヘルシーなものが欲しいとか言う。それをそのまま聞くと売れないというのがある。本音を聞くとか本音を理解する秘訣はあるんですか?」
足立「できるだけお客様になりきるということに尽きると思います。自分自身が一消費者としてこれは面白い、これは欲しいといったものを忘れない。そこをけっこう大事にするようにしています」
「ノバセルpresentsマーケティング進化論」は毎週月曜19時30分~20時まで文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。日本最大級の音声プラットフォーム「Voicy」でもアーカイブ配信しています。
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