ネット炎上を起こしてるのは僅か0.00025%の人
有名人がSNS上で意見を言うと、反対の意見を持つ多くの人から攻撃され“炎上”という現象がしばしば起きる。5月23日の「大竹まことゴールデンラジオ(文化放送)」では、国際大学グローバルコミュニケーションセンター准教授の山口真一さんが“炎上”とはネットユーザーの0.00025%の人が起こしている現象に過ぎないという調査結果を発表してくれた。
小島慶子「山口さんによると、SNSの中に見えている意見と実際の世の中の大部分の人たちが持っている意見は全然ずれていて、ネットでの世論は実際の世論とは違うということだそうです」
大竹「そうなんですか?」
山口「そうですね。SNSって誰もが自由に世界に発信できることを可能にして、これを私は“人類総メディア時代”が来たというふうに呼んでいるんですが、一方で例えば“ネット炎上”という現象について調査を行ったところ、炎上一件についてツイッター上でネガティブな発言をしている人はネットユーザー全体の0.00025%しかいないということがわかったんですね」
大竹「ほとんどいないじゃないですか」
山口「40万人に1人くらいですね」
大竹「はぁ?」
山口「炎上すると凄く多くの人が攻撃してるように見えるんですけど、ネット全体から見ると凄く少数の人の意見しか見えてないんです」
大竹「ちょっと待って下さい。そもそも炎上ってどういう状態のことを言うんですか?」
山口「明確な定義ってないんですけど、一般的には、ある人とか企業、事象に対してネット上で批判や誹謗中傷が殺到する現象といえます」
大竹「ある人が何かを発言すると、そこにみんなから『よくないぞ!』みたいな話が殺到する。40万人に1人がやって炎上するんですか?」
山口「まさにその通りです」
小島「だからツイッターの画面見て『うわっ、こんなにたくさんタレントのAさんを叩くコメントが!』ってなると、今、世の中がみんなAさんを嫌ってるんだって思うけど、そこに出てる意見っていうのは40万人に1人の人が繰り返し繰り返し違う名前を使って投稿した意見が並んでいるに過ぎないっていうのが山口さんの調査でわかった」
大竹「同じ人が別の名前使ってやるんですか?」
山口「そういうケースもありますね。あるライターの方がツイッター上で物凄い誹謗中傷を受けた。それで裁判を起こしたんですね。その結果わかったのは攻撃をしてた人というのはツイッター上に200以上のアカウントを作って、その人を攻撃していたんです。多く見えるように同じ人が何回も投稿してるというケースはざらにあります」
この他にも番組では、山口真一さんが調査でわかった“ネット炎上”の仕組みについてわかりやすく解説しています。もっと聴きたいという方はradikoのタイムフリー機能でお聴き下さい。山口真一さんは大竹メインディッシュというコーナーに出演しています。
「大竹まこと ゴールデンラジオ」は午後1時~3時30分、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。 radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。
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