「広島ビジョン」は解散総選挙に向けたパフォーマンス?
5月22日放送の「大竹まこと ゴールデンラジオ」(文化放送)では、パーソナリティの大竹まことと経済アナリストの森永卓郎氏が、21日、閉幕した先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)で取りまとめられた共同文書「核軍縮に関する広島ビジョン」について語った。
森永 「広島ビジョンというのを読んだんですけれども、最初の方にロシアによる核兵器の使用はもちろん核兵器による威嚇も一切認めないという形で書いておきながら、次の段落で核兵器が存在するときには世界平和、安全保障のために核兵器を持つことは重要であるというふうに言っていて、どっちにしたいのかよく分からない」
大竹 「世界がどっちにしたらいいのか分からないぐらい混迷しているというのは言えますね」
森永 「今の日本政府の立場というのと非常によく似ていて、岸田総理は平和にしましょうねって口では仰っているんですけど、敵基地を攻撃する能力を持つ。平和のために敵基地を攻撃するというのがどうもよくわからない」
大竹 「今までより一歩踏み出していますからね」
森永 「私がちょっとそうなのかな?と思うのは、リベラルな人たちにとっては核兵器廃絶とか平和への道を歩むんだっていうのがウケるんですよ。一方右派の人たちには強い防衛力が受けるわけですね。だから言っていることは平和なんだけどやっていることは防衛力強化というふうにすると、左右それぞれの支持を得られる。だから今回支持率が上がった理由は左の人も右の人も取り込んだっていう。そのためのパフォーマンスだったのではないかという疑いを私は強く持っていて」
大竹 「それでなくても毎日サミットでテレビに登場すれば上がっていく感じもありますからね」
森永 「これがパフォーマンスだったかどうかというのは来月解散総選挙に踏み切るかでわかるかと思います」
大竹 「今なら解散しても票が取れるぞというのでもしかしたらやるのではないかと思っている?」
森永 「私はかなりの確率でやるのではないかと思います」
「大竹まこと ゴールデンラジオ」は午後1時~3時30分、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。 radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。
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