G7広島サミット開幕。核のカバン随行はどうなの?「市民としてみればかなり違和感がある話」
5月12日の大竹まことゴールデンラジオでは、「G7議長国問われる手腕日本の果たすべき役割は何か」という朝日新聞の記事を取り上げ、大竹と青木と室井がコメントした。
朝日新聞によるとG7サミットに先立って公明党、原水爆禁止日本国民会議は核兵器保有国に核の先制不使用などを求め、グテーレス国連事務総長も「核保有国は、先制不使用のみならずいかなる状況でも、核兵器を使用しないことを確認する時期に来ている」とG7サミット出席に向けた記者会見で述べている。
原爆資料館にG7の首脳が視察を行う中、一方でこんなニュースも飛び込んできている。中国新聞デジタルによると、19日に広島市で開幕した先進7カ国首脳会議(G7サミット)で米国のバイデン大統領の随行者が、黒い大きなかばんを持って平和記念公園に入った。核攻撃を指令する通信機器などが入った、「核のフットボール」と呼ばれるかばんとみられる。
この報道を受けて、大竹と青木と室井が次のようにコメントした。
青木「この先制不使用っていうのは実はオバマさんが、宣言しようとしたもの。これもうすでに明らかになってるんですけれども、オバマさんは相当積極的だったんだけれども、いわゆるアメリカの核の傘の下にいる国がやめてくれっていうようなことを言って、その中で最も強く抵抗したのが実は日本だったというふうに言われてる」
室井「抑止のためということ?」
青木「そういうことでしょう。だから北朝鮮あるいは中国なんかと対峙する上で、それはやめてくれっていう話を日本がかなり強く求めた。これは岸田さんというよりも安倍政権下でのお話。広島でサミットをやるのはものすごく意義深い。僕はある自民党の大物のOBの方に聞いたんだけど、もし岸田さんが本当に核のことを考えて広島というか被爆地でサミットやりたいんだったら、長崎でやるべきだったんじゃないかと。つまり広島は、岸田さんの地元じゃないですか?やっぱり政治家として自分の選挙区で、サミットをやるというのはいくらなんでも品がない。むしろ長崎なら、オバマさんが安倍さん時代に広島へ来て、ある意味アメリカの大統領が被爆地に来るという一つのハードルを越えたわけですけど、それで言えば広島は一つ超えたんだから、長崎でやってもいいんじゃないかと。ただ現状を考えると、僕が申し上げるまでもなく、今おそらく広島長崎に原爆が落とされて終戦を迎えて戦後70数年。おそらく核戦争の危機がもしかすると1番眼前に迫っている時期でもありますよね。そういう時期に広島で行われる。先ほど言った岸田さんの地元ってことは抜いたとしても、やっぱり被爆地である広島、唯一の被爆国である日本、あるいはその被爆地を地盤とする最高指導者として、どんなメッセージを発するのか。特に核兵器の問題っていうのは本当は1番問われるべき」
大竹「でも、グテーレスさんも先制不使用を議論してほしいと言ってるわけだけど、その中で、別の記事、ちょっと見つけたんだけど、アメリカの大統領であるバイデンさんが来ていて、最高権力者である大統領は常に核のボタンを持っているという話だよね。当然今回もそれを一緒に持って、軍関係者の人が核のカバンを持ってきている。それがどうやら広島平和記念公園内に持ち込まれたっていう話も伝わって中国新聞デジタルの記事にありますね。当然この時にウクライナ情勢がどうなるかわかんないから、当然といえば当然なんだけど、被爆地の広島の資料館のところまで持ってくるというのも、市民としてみればかなり違和感がある話だと思うんだけどどうなんですか?」
青木「中国新聞デジタルの記事だとその事実を写真も捉えていて、被爆者からは、核ボタンを広島に持ち込むのは許せない。犠牲者遺族がどんな思いになるのか想像できないのか。とある。オバマさんの時どうだったのか」
オバマ大統領も『大統領非常用手提げカバン』、通称『核のフットボール』と呼ばれるつねに核兵器の発射命令を出せるよう指揮通信装置を随行してサミットに参加していた。
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