【音現場から・ミキサー裏話】G7広島サミット国際放送センター
文化放送メールマガジン(毎週金曜日配信)にて連載中のコラム「音現場から・ミキサー裏話」。番組の工場=スタジオ、その周辺にまつわるさまざまな話題を技術部員がご紹介。番組やイベントの裏話も盛りだくさんです!
いよいよ本日(このメルマガ配信日)からG7広島サミットが開催されます。
原稿執筆時点はまだ開催前ですので、報道関係者に配布されたメディアハンドブックや各種公式HPからの情報を基に、テクニカル面からの話をしたいと思います。
本会場は中心地から離れた「グランドプリンスホテル広島」ですが、代表取材等のごく一部の取材者以外は近づけません。
そこで取材の拠点となる国際メディアセンター(IMC)が広島の中心地に位置する広島県立総合体育館に設置されます。かつて広島市民球場があった場所に隣接。1991年の西武との日本シリーズには私も中継に行った懐かしい思い出があります。
IMCの中に国際放送センター(IBC)が設置され、放送に関する各種ザービスを行います。
ちなみにIBCはオリンピックやワールドカップ等、大きな国際的なイベントの際に体育館やコンベンションセンター等の大きなスペースが確保可能な場所に設置されます。東京五輪のIBCは東京ビックサイトに設置されました。今回IBCを運営するホストブロードキャストはNHKさんです。
IBCでは主要行事や各種記者会見等の映像と音声信号が分配され、放送で使用することができます。現場に近づけない記者はここで取材。一部の映像音声回線は有料になっていて、事前申し込みが必要です。
IBCの屋内外にはTV用記者レポートポイントが作られ、臨場感のある(?)背景での映像レポートが可能になっています。
世界各国から取材スタッフが集まるので、IBCは勿論24時間営業。ダイニングコーナー(レストラン)は24時間営業ではないので、ケータリングコーナーが24時間設置されます。おにぎりやサンドイッチ、カップ麺、飲み物等が用意されると思いますが、各国の時差に合わせて頑張っているスタッフに満足していただけるものだとよいのですが・・・。
最後は余談になってしまいましたが、文化放送山本カオリ記者のレポートにご期待下さい!