光源氏って結構ひどいヤツじゃない?
『素敵な恋愛物語』『光源氏はモテモテのカッコいい男性』というイメージで読まれてきた源氏物語。5月16日の「大竹まことゴールデンラジオ(文化放送)」では、『ミライの源氏物語』という本を書いた作家の山崎ナオコーラさんが現代風解釈で源氏物語の新しい魅力を伝えてくれた。
小島慶子「私、実は源氏物語について学校で習った時とか、その後、マンガや現代語訳で読んだ時、毎回モヤモヤしてたんですけど、この本読んで凄いスッキリしたんです。一言で言うと『光源氏ってひどくない、こいつ!』ってことですね」
ナオコーラ「(笑)」
小島「結構ひどい人ねって思ってたんだけど、あれは名作で素敵な恋の話って言わなきゃいけないような雰囲気があって言えなかったんです」
大竹「単純に凄くモテた人なんでしょう?」
小島「そうです。モテた、みんなが憧れる男性、でもひどい奴だったいうふうにナオコーラさんは指摘されてるんだけど、やっぱり源氏物語の文学作品としての素晴らしさはあるとおっしゃっていて、私、この本読んでやっとモヤモヤが晴れた」
ナオコーラ「良かったです。私も作品を批判してるわけじゃないんですけど、恐らくこれまで授業で勉強していく中で、源氏物語っていうのは素晴らしい作品だから全肯定しなきゃいけないみたいな、そういうところがあったんです。多くの人がモヤモヤと『これ性暴力じゃないか?』って思うシーンが結構あったり、不倫みたいなシーンもあるし、容姿をあげつらうひどいシーンもあるし、モヤモヤって思うけど、そこは否定しないで、ただただ素晴らしいって読まなきゃいけないっていう雰囲気に私も学生時代に飲まれちゃってたんです。でもモヤモヤがあったから、いつか言葉にしたいなぁと思ってたんです」
小島「あるでしょう、そういうイメージ。光源氏は素敵な男性で源氏物語は素敵な恋物語って…」
大竹「そう思ってました…、すいません」
この他にも番組では、山崎ナオコーラさんが現代ならではの源氏物語の解釈の仕方についてお話しています。もっと聴きたいという方はradikoのタイムフリー機能でお聴き下さい。山崎ナオコーラさんは大竹メインディッシュというコーナーに出演しています。
「大竹まこと ゴールデンラジオ」は午後1時~3時30分、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。 radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。
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