G7広島サミットの前に学ぼう! そもそも「G7」って? 「サミット」って!?
5月15日「西川あやの おいでよ!クリエイティ部」(文化放送)、特集コーナーのテーマは「そもそもサミットって何?」。今週末に迫ったG7広島サミットを前に、サミットの起源や目的などについて話した。
西川あやの「G7はGroup of Seven(グループ・オブ・セブン)の略で、フランス、アメリカ、イギリス、ドイツ、日本、イタリア、カナダの7ヶ国とEUで構成されています。サミットは毎年開かれていて、メンバー以外の国や国際機関が招待されることも。成果は共同声明など文書にまとめられ、国際社会にアピールする機会となっています。議長国は毎年、持ち回りで各国が務めています。日本で開催となると、国内で注目されますね」
山内マリコ「沖縄サミット(2000年)のときの盛り上げ方がすごく印象的でした。安室ちゃんの『NEVER END』がイメージソングで、お客さんの前で歌ってもいましたね」
青木理「沖縄のサミットは、小渕恵三(元首相)さんが強くこだわったんですよ。あのとき2千円札が発行されたでしょう?」
山内「そうそう、そう!」
青木「政治家がどういうものに思い入れがあるのか、というのを、場所が象徴する、というのはありますね」
山内「小渕さんの地元ではないけど、いろんな政治的な意味を込めて沖縄で、と」
青木「それに小渕さんぐらいまでの政治家は、戦前、戦中……特に戦中、ひどい目に遭い、戦後も基地が押しつけられ、経済的に厳しい、という沖縄に対する思いがあった。そういう配慮みたいなものも含んでいたんでしょうね」
西川「G7というと、紹介した7ヶ国とEUというイメージですけど、招待国もあると。今回はインドネシア、インド、コモロ、クック諸島、韓国、ベトナム、ブラジル、オーストラリアです。ここでの話し合いも重要になってきます」
山内「最近、グローバルサウスっていう言葉、よく聞きますね」
西川「サミットの歴史的経緯にいきましょう。1975年、フランスのランブイエで開催されたのが1回目。当時の参加国はアメリカ、日本、イギリス、フランス、西ドイツ、イタリア。翌年の2回目からカナダが参加してG7になりました。けっこう上の世代には『G8のイメージが強い』という方もいらっしゃいます」
青木「うん」
西川「1998年にロシアが参加してG8に。2014年に外れて、再びG7になりました」
青木「外れたのはロシアがクリミア半島を併合したということを受けてでしたね。もう少しG7サミットの歴史を振り返ると、そもそもはG6だったじゃないですか。1975年、フランスのジスカール・デスタンという大統領がG6サミットをやろう、と言い出した。各国の首脳を招いて行なった。あのときはまだ冷戦体制だったから、共産主義国と資本主義国とがあって。資本主義国の中で、主な国というのを集めた」
山内「うん、うん」
青木「なぜやろうとしたかといえば、当時、石油危機などがあって、世界経済が非常に不況な状態になってしまった。先進国、特に資本主義陣営で集まって『なんとかしなきゃいかんのじゃないの?』ということで始まったんです」
このあともサミットの歴史について解説が続いた。詳しくはradikoのタイムフリー機能で確認してほしい。
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