「ペットボトルのお茶は飲まない」 ——エシカルな経営に本気で取り組む山櫻・市瀬社長の「有言実行」
30年を超えるコンサルタント歴の中で7000社を超える企業を見てきたNIコンサルティング代表の長尾一洋さんが、あるときは「孫子」の智恵を応用し、またあるときは「経営者としてのこれまでの経験」をもとにビジネスシーンでの課題をコンサルティングしていく番組・文化放送「孫子であきない話」(月19:30~20:00)
4月26日(月)は、今年で90周年を迎える紙製品の総合メーカー、株式会社山櫻代表取締役社長の市瀬豊和さんをゲストにお迎えしました。
創業は昭和6年という老舗企業の山櫻は名刺や封筒など紙製品の総合メーカー。名前だけではピンとこない方も、ビジネスパーソンの方ならきっとこれまでに名刺や封筒などでお世話になっているはず。
3代目社長の市瀬豊和さんは、元ラガーマン。慶応大学時代に、今は亡き平尾誠二さん率いる同志社大学と大学日本一を賭けて戦った一戦は、今も名勝負として語り継がれています。
そんな市瀬さんが、今、熱い情熱を傾けているのが「未来の豊かさ」を実現するためのエシカルな経営です。今から10年前、80周年を迎えたタイミングで企業ドメインを「出逢ふをカタチにする会社」に刷新し、今年90周年を迎えるにあたって新たな企業理念も設定しました。「すべての出逢いを未来の豊かさへつなぐため いまを大切に輝き続ける企業を目指します」もはや、大量生産・大量消費の時代ではない。これからの10年、20年で世の中は大きく変わっていくから、生き方も変えていかなければならないと、市瀬さんは考え、次々と新しい取り組みを実行しています。
そのひとつが、バナナペーパー。アフリカのザンビアで生産されたオーガニックバナナの茎の繊維を使い、福井県の越前和紙の技術を用いて作ったエシカルな紙です。現地に雇用を生むことで貧困問題の解決に寄与すると同時に、廃棄される茎を使うことで環境保護にもつながっています。また、昨今の脱プラスチックの動きを受けて、紙製のハンガーなどの商品開発も粛々と進めています。
山櫻では現在取り扱っている約3500の製品の95%を2025年には何らかのエシカル製品に変更していく計画です。「山櫻の製品を使うことで、消費者の方が自ら選んでも、選ばなくても『エシカル』な行動ができているようにしたい」と語る市瀬さん。ラグビーで培われた「誠実・真摯」な取り組みの姿勢で未来にパスをつなぎます。
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