「立憲は衆参補欠選の戦略を間違っていたのでは！？」室井の夫でもある米山議員に聞く

――リスナーから頂いた次のような質問を紹介した。「最近の立憲民主党に落胆している。与党の政治や、ジバン・カンバン・カバンがある世襲議員が有利な選挙制度を変えてほしくて立憲民主党や、共産党・社民党・れいわ新選組の共闘に期待しているが現実的に可能性はあるのか？」――

米山「私もジバン・カンバン・カバンがないんですが…、もしかして看板はあるのかもしれないですよね、著名人の妻をもらったりしてね。（笑）」

室井「それは関係ないでしょう。」

米山「非常に難しい質問です。僕も本当に野党共闘で勝ちにいくという体制をとってほしいなと思っています。やっぱり政治って選挙で勝たなきゃいけないっていうか、過半数をとって初めて物事を変えられるんですよね。僕はまだ入って1年目ですからあんまりいろんなこと言えないんですけど、そうできる政党になってほしいなというか、なるように私も頑張りたいなと思います。」

青木「例えば今回の衆参の補選がありましたよね。大分では野党共闘体制というか、あそこは維新がそれほど影響力がないところなので、国民民主党や共産党も含めてそれなりに一本化しましたけれど、わずか300票差で勝てなかった。一方で千葉では、政治と金の問題で自民党の薗浦健太郎衆院議員が辞めて、それを受けた選挙だったわけですよね。ここでは自民党が女性の方を出したんだけれど、野党が乱立して負けた。でも、立憲と共産党の票を足しただけで勝てたかもしれない。」

米山「勝てましたね。」

青木「ということを考えると、立憲民主党の選挙って、米山さんがおっしゃったように、選挙に勝たなきゃ話にならないって意味で言えば、ちょっと戦略間違ってんじゃないのという気もするんですけれど…。」

米山「僕はそういう意見です。だって一本化した方が強いに決まってるわけですよ。一本化をしようっていう僕みたいな人の意見っていうのは、何も共産主義を実現しようと言ってるわけじゃないんです。共産党と合流しようと言ってるわけでもない、ただ勝つために一本化しようと。立憲と共産って言われるほど掲げてる政策は違わないわけですよ。これで「やだやだ」言う理由が僕なんかは分からない。あんまり身内で話はしたくないんですけど、「やだやだ」言う人は、ひたすら「そんなのはダメだ。それぞれの党が競い合うべきだ」みたいなことを言って議論が成立しないんですよね。」

青木「そこでもう一つ伺いたいのは、野党としての方向性みたいなものの違いがあると思うんです。今の泉健太代表の体制になってから、あるいはその前の枝野幸男前代表の時代に、いわゆる共産党も含めた野党共闘が結果的に選挙で実を結ばなかったと。野党共闘が不十分だったという人もいるんだけど、それはとりあえず置いといて、リベラルの方に方向性を決めるのか、そうじゃなくて保守の方、“現実”政党的なものの方に振ろうとしているのか、立憲の中にはどうも両方あって、しばらくの間は維新と組んだ方がいいという風潮もあるように感じるんです。するとリベラルのところがポコッと空いちゃうんだけど、立憲にはリベラルな路線ではどうも政権交代はできないっていうか、あまり広がっていかないと思っていらっしゃる方が多いんですか？」

室井「そういう分け方じゃないようなきがするけどな。」

米山「一定数思ってますね。でも僕は…個人の意見ですよ。正しいって言うつもりはないんだけど、立憲が負けているのは、路線うんぬんというよりも単に選挙の仕方が古いんだと思いますよ。SNSが出てきて、動画が出てきて、こっちからいろんな発信をできるようになったわけですよ。こっちからある種のストーリー性を持って、「仕掛ける」って言い方はよくないかもしれませんけど、維新なんかを見たら仕掛けてるでしょ？こっちからメディアを使ってやってるわけですよ。その技術的なところが重要なのであって、維新自体の政策に本当に賛成してる人ってどこまでいるんですかねって僕は思ってるわけです。」

「大竹まこと ゴールデンラジオ」は午後1時～3時30分、文化放送（AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko）で放送中。 radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。