「なんとなく見過ごされてきた世代」中高年のリスキリング、転職の厳しさ
5月2日(火)の大竹まことゴールデンラジオ(文化放送)では、政府が転職の活発化などを通じ、持続的に賃金を上げることを目指す指針を6月に取りまとめたニュースを取り上げた。中高年の転職に関して働く人がリスキリング(学び直し)をしながら成長分野へと移動することが賃金の上昇につながるとする政府に対し、同世代である曜日パートナーの小島慶子は現状の厳しさを語った。
小島慶子 「私は1972年生まれで、団塊ジュニアって言われたりロストジェネレーションって言われたり、人生再設計第一世代と国から名付けられたりしたんですけど。とにかく人数が多く、小さい頃には、経済成長期を経験した親たちから『頑張れば必ず報われます、この競走を勝ち抜いて良い会社に入れば年金ももらえて安泰です』って言われて育ったんです。それで世の中に出るタイミングで就職氷河期になって『全然、親から聞かされてた話と違う』って梯子を外されて。小さい頃から聞かされてきた”世の中とはこういうものだ”っていうのと全く違う現実を自分の身を切りながら生きなければならなかった。しかも非正規雇用のまま非常に苦しい状況のままここまできちゃってるという世代なんですよ。国がここにかなりのボリュームで非正規雇用のまま先が見えない人がいるぞって気づけだはずなんですよね。なんとなく見過ごされてきた世代がまさに今の50代前半なんですよね。
ライター武田砂鉄 「僕はそういう先輩たちの大変そうな姿を見てある種の諦めというか、『社会が僕たちのためによくしてくれる』というイメージがなく、シューって萎んでしまう感じが今に続いているともいます」
小島 「そう考えるとこの3〜40年規模で将来の日本を支えていく若者とか今支えている中高年に対して、どのように安心して働けるようにしようかという政策がずっと蔑ろにされてきたんだなっていう実感がありますね」
砂山圭大郎アナウンサー 「ここから人生100年時代っていう先をどうするんだってことも考えなきゃいけないときに、そこまでいってないですもんね」
武田 「それで少子化なんとかしろっていう風に3〜40代が指を差されてるって。『おい!』とは思いますよね」
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