PR・クリエイティブディレクター・三浦崇宏氏の思い出深い仕事とは?

PR・クリエイティブディレクター・三浦崇宏氏の思い出深い仕事とは?

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5月1日の「ノバセルpresentsマーケティング進化論」は、The Breakthrough Company GO代表で、PR・クリエイティブディレクターとして活躍されている三浦崇宏さんをお迎えして、前編の今週は、博報堂時代の思い出深い仕事について語っていただいた。

ノバセル株式会社代表取締役社長・田部正樹氏「三浦さんは、元々は博報堂で仕事されていたわけですけど、思い出深い仕事はありますか?」

The Breakthrough Company GO代表・三浦崇宏氏「いろいろあるんですけど、2014年か2015年に日産のSNSのマーケティングPR、クリエイティブの現場のリーダーの仕事3年間させていただいた。今は、Twitter、Instagram、TikTokが強いですけど、当時はFacebookが主流だった時代があるんです。覚えてます?」

田部「覚えてますよ」

三浦「日産のFacebookを中心にしたSNSのディレクターを僕がやってて、誰も正解を知らない時代だったので、一番たくさん失敗して、一番早く勝ち筋を見つけようという考え方で仕事ができたのが良かったですね」

田部「具体的にどんなことをやってたんですか?」

三浦「大きくいって3つあるんです。Facebookを使って顧客のファンを作る。当然、車を買うのが顧客で、メーカー日産があるわけで、その間に見込み顧客というのがいる。見込み顧客ってどういう言い方するかというと、購入の可能性しかないんですけど、その手前に日産という企業のことをどれだけわかってくれてるか、どれだけ好きでいてくれるか、Facebookでいいねするとか、買わないまでもファンにするっていう。顧客と見込み顧客と無関係の人の間にファンっていう概念があるよねっていうことを考えて、日産のFacebookを使ってそこにファンをため込んでいく。そこにエンゲージメントしていくっていうプロジェクトをやってました。当然PDCA(Plan(計画)、Do(実行)、Check(評価)、Action(改善)が回るんですね。CMって大予算ですけど、写真と投稿だけでどれくらいいいねが付いたかというのを毎日毎日数字を見てPDCAを回していくのが1個」

文化放送・甲斐彩加アナ「2つ目は?」

三浦「日産とクリエイティブチームと制作チームの3チームで情報を共有してやりとりするっていう、縦型のヒエラルキーのある情報経路じゃなくて、1チームになれる意思決定の経路を作ることができた。それが面白かった」

田部「なるほど」

三浦「3つ目が、放送作家の鈴木おさむさんにプロジェクト全体の企画の総責任者に入ってもらった。鈴木おさむさんとご一緒させていただいたことが、企画の仕事をする上で財産になった」

田部「こう見えて、三浦さんって実はまじめに地道に積み上げる系の仕事をされている」

三浦「そうですね。博報堂で10年間やっていたキャリアというのは、自分が天才だと思い込んでるところから始まって、自分が天才じゃないと気付いて、天才じゃないなりにどう戦っていくかを磨き上げていって、周りから天才だと誤解され始めたみたいな10年間だった気がします」

「ノバセルpresentsマーケティング進化論」は毎週月曜19時30分~20時まで文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。日本最大級の音声プラットフォーム「Voicy」でもアーカイブ配信しています。

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