「解散は考えていない」 岸田政権にとって良い解散とは?

「解散は考えていない」 岸田政権にとって良い解散とは?

Share

4月25日の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)では、火曜コメンテーターで上武大学教授の田中秀臣氏と番組パーソナリティーの寺島尚正アナウンサーが、補欠選挙の結果を見て、岸田政権の今後について意見を交わした。

岸田首相にとってはG7広島サミット後の解散がベスト!

衆参5補欠選挙は4月24日、開票結果が確定した。自民党は衆院千葉5区、山口2区、山口4区、参院大分選挙区で公認候補が当選し、「4勝1敗」と勝ち越した。

岸田首相は4月24日の党役員会で、補選の結果について、「国民の声をしっかり受け止め、政府・与党が連携して、力強く国政を前進させていきたい」と述べた。

衆院解散に関しては、首相官邸で「今、解散・総選挙は考えていない」と記者団に語った。

「岸田政権の中間評価とも言われた補欠選挙ですが、4勝1敗という結果。これは田中さん、どうご覧になりますか?」(寺島アナ)

「結果だけ見れば圧勝っぽいですけど、中身は厳しいものですよね。ギリギリ勝った選挙区が大半で、一歩間違えたら1勝4敗だってあり得ましたよ。岸田政権が何をしたいのか? 国内の基本的な経済対策でどうしたいのか全然見えなくて、相変わらずゼロベースですよね。安倍政権と菅政権がやっていたことを継承しているだけで、オリジナルなところは“異次元の少子化対策”。でもそこで言われているのは、消費増税だとか社会保険料の増額だとか、負担増の話をしているわけですよね。民間の感性と岸田政権がかなり乖離しているということが、選挙の結果を見ると分かるんじゃないかと」(田中氏)

4勝1敗という数字を受けて、解散の時期に注目が集まっている。5月19日~21日にG7広島サミットで、総理の露出が増えて支持率はさらに上向くと思われる。

自民党ではこうした期待感から会期末間際の“6月解散論”も出ている。総理は、“次元の異なる少子化対策の具体化”など重視して、早期解散には慎重な姿勢を見せている。

「世論調査を見れば明らかなように、多くの国民が期待していない。この数字をどう分析するかですよね。僕が岸田さんの立場だったら、G7広島サミット後に解散しますよ。それ以外にいいタイミングが見つかりそうにないですからね。やった方が、岸田さん個人にとっては最善では?」(田中氏)

「よく言われるのが来年の9月の自民党総裁選挙を、対抗馬なしでやりたいと。間が空き過ぎる。こういう見方もあるそうです」(寺島アナ)

「うーん。ワイドショー受けする人たちはいるんでしょうけど、本当にコアな自民党の保守支持層の人たちは岸田政権を厳しく見てますからね。なかなか低いレベルの争いが、来年待っているような感じで。そこらへんは早かろうが遅かろうが、あんまり関係ない気がしますけどね」(田中氏)


「おはよう寺ちゃん」は平日朝5~8時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。 radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。

で開く

※タイムフリーは1週間限定コンテンツです。
※他エリアの放送を聴くにはプレミアム会員になる必要があります。

Share

関連記事

この記事の番組情報


おはよう寺ちゃん

おはよう寺ちゃん

月~金 5:00~9:00

その他の主な出演者

NOW ON AIR
ページTOPへ