「これぞタケスクリプション」「聴いているのは文化放送だ!」なスペシャルウィーク
4月23日の「鷲崎健のヒマからぼたもち」(文化放送)、『タケスクリプション 日曜名曲集』の選曲テーマは「慶應」! この日が「慶應義塾大学開校記念日」であることにちなんだテーマでした。
鷲崎健「慶應出身の人の曲をおかけしようと思います。いろんな番組で『慶應出身者』みたいな特集しているでしょうけど、あんまりなかったことがないであろう曲を用意しました。1曲目はこちら!」
♪「若いってすばらしい」/ミッツ・マングローブ
鷲崎「ミッツさん、神奈川県横浜市生まれで、小中学校はロンドンで過ごしたんですって」
久保朱莉「へえ~!」
鷲崎「高校が慶應義塾で、大学もそのまま(慶應)、法学部政治学科に。卒業されたあとは英国ウエストミンスター大学コマーシャル・ミュージック学科に留学されていたと」
久保「秀才な方ですね……!」
鷲崎「テレビ用につくられた肩書らしいですけど、『女装家』をされていまして。英語にも堪能でいらっしゃるんですけど、昭和歌謡が好きで『いまに伝えたい!』という思いで、こちらの1stシングルをリリースされて。
僕は『若いってすばらしい』ってメチャクチャいい曲だと思っているんです。『名曲』としてちゃんと伝えられている……とはいえ、あまりこすられていない、というかね。たとえば『青い山脈』の、あの昭和の感覚。ちょっと揶揄も含めた感覚で言われるような曲ではないので、評価の俎上に載りにくい曲なのかもしれない」
久保「あまり聴いたことなかったです」
鷲崎「『若いってすばらしい』が1966年で、『青い山脈』が1949年と、世代は全然違うんですけど。ミッツさん、さすがというか、昭和歌謡をいまふうにアレンジしない。音質がいまの音だけど、音のシルエットが当時のまま。あの当時の演奏でウキウキできる、というアレンジになっていて、たいへんすばらしいと思います。
じゃあ2曲目でございますね。もう、その……。2時台に平野綾ちゃんが出てくれたから、3時台は好き勝手してもいいやと思って(笑)」
♪「ハッ!イヤ!!サ♪サ♪ 閣下チャーシー」/Shinobu Maki&水野晴郎
鷲崎「さあレーティング週、他局は今、何をやっていますか(笑)?」
久保「イヤーサーサーサー、って、心躍っちゃいますね!」
鷲崎「水野晴郎さん、諸説あるんですけど幼少期は満州で育ったらしいです。太平洋戦争後は岡山に住んで、家計を助けるために旧制中学に2年しか通えず。のち、慶應義塾大学の通信課程に入学されております。
ご存じ『シベリア超特急』の監督、主演、脚本、制作、主題歌作詞……すべて行われています。山下閣下を演じ、晩年は『閣下』の愛称で親しまれておりました。2005年に沖縄でオールナイト上映を行なった際に、地元のカチャーシー(踊り)をもとにつくったのが、この閣下チャーシー。自主制作でいらっしゃいます!
一緒につくっている萬木忍さんが、竹富島という小さな離島出身で。現在は実家の家業、民芸喫茶マキを手伝いながら、アーティスト活動にいそしんでいらっしゃる方です」
久保「(沖縄生まれで)耳が里帰りを果たしました! Twitterでも『ジムにいるからひっそりカチャーシー踊ってみる』という方がいらっしゃって」
鷲崎「ひっそり踊れるもんなのかな(笑)。さて続きましても! 『鷲崎さん、レーティングをなんだと思っているんだ』という曲をお届けします」
♪「海がくれた贈物」/石坂浩二
鷲崎「ジムで聴いている方は今、どうしていらっしゃるんでしょうか(笑)。石坂浩二さん、慶應義塾大学法学部法律学科卒業だそうで。芸名は親友の大空眞弓さんがつけられたそうなんです。当時の大人気作家・石坂洋次郎さんと俳優・鶴田浩二さんが由来なんですって。
1969年に発売され、当時大ヒットだったと。石坂浩二・朗読レコード3部作、『海』『空』『大地』の『海』編しか持っていなくて、そこからですね。
当時話題となっていたロッド・マッケンの詩に故・岩谷時子先生が日本語詞をつけ、サン・セバスチャン・ストリングスが演奏するという。朗読アルバムとしては画期的で秀逸なんですね。調べたところ、何年か前にCD化されているっぽいです。気になった方はお買い上げいただければと思います。最後はこの曲をお届けしましょう!」
♪「へは平和のへ "GO-GO"」/カツヤ・コバヤーシ
鷲崎「なんて格好いい演奏!」
久保「イケてますね! でも題材が……」
鷲崎「しかも同じこと言っていますからね。ボケ方、変えていませんから(笑)。小林克也さん、慶應義塾大学経済学部中退でございます。中退後、外国人相手のナイトクラブなどの司会を本業とされていました。
皆さんご存じ、1976年から『スネークマンショー』に。中でも『ごきげんいかがワン・ツゥ・スリー』は日本で最初のラップなんじゃないか、と言われています。今の曲もラップとは違いますけど、リズミカルな曲です。
1982年からザ・ナンバーワン・バンドとして音楽活動をしていましたが、このアルバムは『Go Go Boy』といって、小林克也さんのソロ名義での1枚となっています」
久保「きょうは『これぞタケスクリプションだな』という真骨頂を見せていただきました」
鷲崎「他局と間違えようがない! 『今聴いているのは文化放送だ!』と(笑)」
「鷲崎健のヒマからぼたもち」は日曜午後2~4時、文化放送(AM1134kHz、FM91.6MHz、radiko)で放送中。radikoのタイムフリー機能では、1週間後まで聴取できます。
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